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中医美容に使われる生薬を紹介します。

沙棘(さーじ)

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ビタミンE、C、カロチン、不飽和脂肪酸、アミノ酸、フラボノイドなど、100種類以上の生理活性物質を含み、中国では“美容の果実”、“ビタミンの宝庫”と言われています。美肌にはもとより、シミ、色素沈着、吹き出物、肌荒れ、脱毛などの使われています。体の内側から潤すだけでなく、スキンケア外用品として美容効果も注目されています。

朝鮮人参(ちょうせんにんじん)・西洋人参(せいようにんじん)

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疲労回復・体力増強作用はよく知られていますが、美容生薬としても有名です。主成分の人参サポニンは、肌の新陳代謝と再生を促し、肌のツヤ、ハリと弾力を守ります。また、アンチエイジング作用もあり、育毛剤から化粧品まで広く使用されています。温性の性質が強いため、内服の場合、のぼせやすい人には涼性の西洋人参がおススメです。

当帰(とうき)

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中国の古い書物に「女性は血をもって本となす」とあるように、血は女性らしさを表現する基本栄養物質です。当帰は血を補う代表生薬で、肌の血色やツヤをよくし、潤いを保ちます。シミを薄くさせる作用のほか、髪の毛にツヤとコシを与えるなどの作用もあり、女性の美容に無くてはならない「女性の宝物」です。

霊芝(れいし)

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養生長寿、滋養強壮、補気養血の生薬として知られています。精神不安による動悸や不眠などにも有効で、抗酸化作用、免疫調整作用、タンパク質の合成促進などの効果も研究で認められています。肌細胞再生作用、アンチエイジング作用があり、化粧品の材料に多く使われている名品です。

五行草(ごぎょうそう)

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青い葉、赤い茎、黄色い花、黒い実、白い根と五色が揃っていることから、この名前がつけられています。皮膚のできもの、ニキビ、肌荒れ、カブレなどの赤み、ジクジク、皮膚掻痒症など、皮膚のトラブルとなる熱と毒をとる名品です。内服だけでなく、パックや入浴剤としても同様の効果があり、スキンケアには欠かせない生薬です。

田七人参(でんしちにんじん)

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活血や補血、止血作用がある生薬で、「金不換」の別名があります。皮膚のザラザラ感、血色不良、くすみ、シミ、発毛などの治療によく使われています。田七人参花も、ニキビ、吹き出物の予防のお茶としてポピュラーです。中国では田七人参を配合した化粧品が人気を呼んでいます。