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こんにちは。山一薬局立小路店の岡村祥平です。

ボクは中医皮膚病を中心に中医学(中国の伝統医学)の勉強をしています。中医皮膚病とは、中医学の考えをもとに皮膚症状から原因を突き止めることで、それに合った漢方薬を選んで飲んでいただく…ものです。

中医皮膚病の考え方は、ステロイド剤や抗アレルギー剤などの症状を抑える西洋医学的なものではなく、違った角度から皮膚の症状をとらえ、対症療法、原因療法をメインで考えます。だから、原因となる食事や睡眠などの生活改善もとっても大切!逆にこれが改善の大きな壁になることがあります。

急性的な皮膚病の場合は、西洋学的な治療は早いし、効果がありますが、ずっと長年続く慢性的な皮膚病の場合、中医学の漢方治療は有効です。ただ、長年かかった皮膚病は改善に時間と根気がいります。症状に波があったり、何かのキッカケで悪化したり…。ただ、漢方薬でその大きな波を少しずつ小さくしていき、最終的に美肌を取り戻すようお手伝いをすることが目的です。

中医皮膚病の基本は、漢方の内服、外用、そして食養生です。中でも、食養生は大切です。皮膚病の方に、食生活がメチャクチャという方も珍しくありません。また、睡眠も薬と同じと考えています。薬50%、養生50%というところでしょうか。

ボクたちは月に一度、全国の皮膚病の症例検討会をインターネットを通じて行っています。スカイプのもっと規模の大きなものですが、全国からの上がった症例をそこで検討していきます。そこでは、中医師の楊達先生を始めとする皮膚病のスペシャリストの先生方に指導を受けています。ボクの店頭での経験以上に、多くの症例を経験することが出来ます。

また年に1度ある、本場中国での研修旅行にも参加させていただきました。雲南省昆明市にある「雲南中医医院」での研修だけでなく、食文化を通しても本場を触れることはとてもエキサイティングな経験でした。

ボクたちは、中医学、中成薬(漢方薬)を通じて、より元気により美しくなっていただきたいと思っています。