こんにちは。

先日、ウチのお客様が、お子様の1ヶ月検診に行かれたその足で、ウチの薬局に報告に来られました。

40歳を過ぎての高齢出産だったのですが、母子ともに健康ですごく元気そうでした。

しかし、お話を聞くと完全に体調は戻られてはいないようで、悪露(おろ)が続いているとのこと…。そこで「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」をおススメしました。

産後の養生のよしあしは、母体の回復や、その後の母親の健康を左右します。そのため、産後は時間をかけて体力の回復をはかります。

出産後の母体は、中医学的には「気血」の不足した衰弱状態です。妊娠中は、胎児を育てるために栄養が大量に消費され、さらに出産時の出血が血液不足に拍車をかけてしまいます。

産後の肥立ちが悪いときにあらわれる、悪露が止まらない、疲れやすい、顔色がすぐれない、めまいや動悸がする、毛穴がゆるんで汗をかきやすい、カゼを引きやすい…といった症状は、いずれも「気血」の不足からくるものと考えられます。

さらに、病気に対する抵抗力が落ちるため、冷えや湿度の影響から関節痛や腰痛が出て、慢性化しやすいことも…。

このような、産後の「気血」の不足からくる諸症状に対して、「婦宝当帰膠」がおススメです。

主薬である「当帰(とうき)」は代表的な補血剤であり、「阿膠(あきょう)」は養血作用に加えて止血作用もあるので、産後の悪露に効果が期待できます。加えて気を補う「党参(とうじん)」「黄耆(おうぎ)」なども配合されていて、体力の回復を早めてくれます。

また、「母乳は白い血液」と言われています。乳腺房のまわりには、たくさんの血管が取り巻いていて、その中を流れるお母さんの血液を材料にして、母乳が作られます。 つまり、母乳の材料となる「血」を補うことも「婦宝当帰膠」はしてくれます。

「婦宝当帰膠」は助産師さんも勧めているそうで、産後の養生におススメの中成薬(中国漢方)です。