こんにちは。

最近は気が付かないところで虫に刺されていることがよくあります。

夏場は気温が高くなり、肌の露出が増えるので仕方のないことかもしれません…。

蚊に刺されるのは大したことはないですが、怖いのはマダニです。

マダニは体長3~4mmで、肉眼で見える大きさ。主に森林や草むらに生息し、通常はシカやイノシシなどの野生の動物の血液を吸うそうですが、ヒトにも付着して血液を吸うことがあります。なので、農業や林業の人に多いと言われ、30~50%は噛まれた意識がなく、痛みや痒みはないそうです。

しかし、マダニが恐ろしいのがSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という感染症。ごく一部のマダニがもつSFTSウイルスが原因で起こるのですが、SFTSに感染すると、6~14日間ほど経ってから、血小板や白血球の減少、高熱、吐き気や腹痛、下痢、血便などの症状が現われ、命に関わることもあるそうです。

実際に九州の知り合いの方がマダニに感染した話を聞いたのですが、カゼのような症状が出て、呼吸が苦しく、病院を受診するも一向に改善がみられなかったとか。そのような状態が1ヶ月以上続き、高熱が下がらず、食欲が低下し、元気もなくなっていったそうです。その状態で四国に帰省されたそうですが、その後帰省先の病院を受診。そこで「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」と診断されたそうです。日を追って悪化していったのですが、入院され、新型インフルエンザ用に開発されたアビガン錠で治療を開始され、そこから驚くような回復を見せたのだそうです。ですが、もう少し遅ければ大変なことになっていたかもしれません。

先日に参加した山口中医薬研究会で、講師の何(ふ)先生のお話の中でも「マダニ?」の症例がありました。

20代の女性で、血小板減少により鼻血が頻繁に出る…というもの。食欲、便通、生理周期、睡眠も良いとのこと。まずは増血、止血の漢方薬をススメられ、血小板が上昇し、鼻血が出なくなったそうです。その1ヶ月後、会社の朝礼で頭がフラフラし倒れたそうです。病院で血液検査をした結果、ひどい貧血と診断、IgGも高値を示していたそうです。

IgGは血液中にある抗体で、毒素を無毒化したり、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ働きがあります。

病歴、家族歴を確認しても、何も問題なく、考えて考えて、その数値が高いこと、血小板の減少から「マダニが原因ではないか…?」と行き付いたそうです。そして、抗ウイルス効果が期待できる漢方薬をススメられ、症状が改善していかれたのだとか。

推測だけで、実際にマダニだったかは分からないですが、場合によっては命に関わるマダニによる感染も、状況によっては漢方薬でしっかり対応できることを知ることができました。

そんなマダニの話を聞くと、森林や草むらに入るときはしっかりと服装には気を付けようと思いました。イヌ🐕🐩やネコ🐈がマダニを持って帰ることもあるようですが、ウチのネコのフクちゃんやあまちゃんから感染したら、そのときは仕方がないと諦めます…。