こんにちは。

様々な栄養を含む「牛乳」ですが、そのネックとなるのが消化が悪い人がいること。

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり、下痢をする人は少なくありません。ボクも飲み過ぎて調子を崩した経験があります。

こうした症状が出るのは、「牛乳」に含まれる「乳糖」という成分が消化できないためで「乳糖不耐症」と言います。

「乳糖」は「牛乳」に含まれる炭水化物の大半を占める成分で、消化されにくい性質をもっています。消化には「ラクターゼ」という酵素が必要ですが、この酵素をもっていないと「乳糖不耐症」があらわれます。

「ラクターゼ」は幼児期には活性をもち、成長するにつれ低下、成人になると分解されない「乳糖」は腸内浸透圧を高め、下痢や腹痛などの不調を起こすのだとか。

この「乳糖不耐症」による問題はお腹の調子が悪くなる…ということだけではなく、「乳糖」が消化できないために、カルシウムをはじめとする、他の栄養素が体外に排泄されてしまうことがあるのだとか。

農耕民族で乳製品摂取の歴史が短い日本人は「ラクターゼ」を持たない人が多いそうで、アメリカの統計によると、白人は20%、黒人は75%、アジア人は95%が「乳糖不耐」だそうです。

さらには「ラクターゼ」をつくる能力は年齢がすすむに従い弱くなるので、高齢者は特に牛乳の消化が悪くなります。

つまり、多くの日本人は「牛乳」から豊富な栄養素を生かし切れておらず、決して白人のような効果はない。特にお年寄りはその度合いが高いことになります。

そのため、骨粗鬆症の防止に「牛乳」でカルシウムを摂取しようと思っても、効果が薄い…というケースも。

日本人の場合であれば、小魚などを食べる方が効率の良いカルシウム摂取だと思います。