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食物には「五味」がある

こんにちは。

中医学では食物の味を5つ(五味)に分けています。これは、食物を食味の点で五行学説的に分類したもの。

酸(すっぱい)、苦(苦い)、甘(甘い)、辛(辛い)鹹(塩辛い)に分かれます。

五味は、それぞれ「肝」「心」「脾」「肺」「腎」とも関わり働きかけるので、食養生ではその働きを利用し、体質や体の不調を改善するのです。

酸味

「酸味」を好む人は「肝」のトラブルを起こしやすい傾向があります。

自律神経のコントロール作用がある「肝」の働きを良くするため、イライラ、怒りっぽい、憂うつ、不安、悪夢などの症状を改善させます。汗、尿、便などの排泄物を必要以上に排出させない収斂作用があり、多汗、寝汗、夜間尿、頻尿、下痢に…。摂り過ぎは胃を弱め、筋肉を萎縮させます。

-酸味を好む人におススメの漢方薬-

①イライラしやすい、女性の場合では月経不順(いつ来るか分からない)、月経痛、月経前の情緒不安定、乳房の張り、浮腫みなどの症状がある人

逍遥散、加味逍遙散(ホットフラッシュ)、抑肝散(子どもの疳の虫にも)など

②ストレスによって悪化する胃炎

開気丸など

苦味

「苦味」を好む人は「心」のトラブルを起こしやすい傾向があります。

利尿、消炎、解毒、解熱・鎮痛作用があり、心臓、血管などの循環器の働きを良くし、高ぶった精神状態を鎮めます。高血圧、赤ら顔、怒りっぽい、不眠、多夢などを改善。摂り過ぎは胃腸の働きを崩します。

-苦味を好む人におススメの漢方薬-

①興奮しやすく、動悸がして眠りにくく、顔や頭がのぼせて赤ら顔、口が渇いて冷たい水が飲みたがる、体が熱の症状のある人

三黄瀉心湯(便秘する人に)、黄連解毒湯(便秘しない人に)など

②脈の乱れ(不整脈や頻脈)があり、疲れやすい人

麦味参顆粒(生脈散)、炙甘草湯など

③寝つきが悪く、途中で目が覚める人

酸棗仁湯、天王補心丹、温胆湯など

甘味

「甘味」を好む人は「脾」のトラブルを起こしやすい傾向があります。

自然な(砂糖によらない)甘味をもつ食物には、滋養強壮作用があり、消化器の働きを良くし虚弱体質を改善。痛みを和らげる働きも。ただし、摂り過ぎると逆に胃腸の働きを弱め、骨を弱めます。

-甘味を好む人におススメの漢方薬-

①胃がもたれやすく、舌の苔が白く厚い人

健胃顆粒(香砂六君子湯)など

②吐き気がして、お腹がゴロゴロと鳴って下痢をする人

半夏瀉心湯など

③食べ過ぎるとお腹が張る人

平胃散、晶三仙など

辛味

「辛味」を好む人は「肺」のトラブルを起こしやすい傾向があります。

発汗解熱作用があり、「気」「血」のめぐりを良くします。呼吸器にも働き、カゼの初期の寒気、くしゃみ、鼻水には、辛味のあるショウガやネギが良く効きます。摂り過ぎると熱くなり、精気を消耗します。

-辛味を好む人におススメの漢方薬-

①慢性的に咳が出る人

八仙丸など

②慢性鼻炎など

鼻淵丸など

③黄色い痰の出る咳

麻杏止咳顆粒、麻杏甘石湯、五虎湯など

鹹味

「鹹味」を好む人は「腎」のトラブルを起こしやすい傾向があります。

塩気のあるえぐ味のある食物(ミネラルなど)は、泌尿器、生殖器官、ホルモンの働きを良くし、インポテンツ、不感症、不妊症などの症状を改善。また新陳代謝を高めるため、ガングリオン、イボ、子宮筋腫などのしこりや塊を縮小させる作用や、便秘解消効果も。摂り過ぎると「血」のめぐりが悪くなります。

-鹹味を好む人におススメの漢方薬-

①精力が衰え、体が冷え、足や腰がだるい人

亀鹿仙、参馬補腎丸、参茸補血丸、海馬補腎丸、至宝三鞭丸、金匱腎気丸など

②耳鳴り、聴力の低下

耳鳴丸など

③視力の低下、目の疲れ、ドライアイ

杞菊地黄丸など

※味は「濃過ぎる」と関係する内臓系を傷め、「淡い味」でとれば内臓の働きを良くします。ほどほどが大事だということです。

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