こんにちは。

漢方薬というと色々なタイプのものがあります。

漢方薬の基本は「煎じ薬」なのかもしれませんが、煎じてから1日以上経つと、成分が変化してしまうこともあり、作り置きはできません。

多いのは粉末タイプの「エキス剤」。

もともと漢方薬は「煎じ薬」なので、水でなく、白湯に溶いて服用すると吸収が良くなります。またお湯に溶くことで得られる香りにも治療効果があると考えられるので一石二鳥です。

※沸騰したお湯を50℃前後まで冷ましたものは「湯冷まし」になりますが、一般的には「白湯」と総称して呼ばれています。

ただし、漢方薬は苦いものが多く、独特の風味があるので苦手な人が多いのも事実。味に慣れるまでは、オブラートに包んで水と一緒に飲んでもいいと思います。お茶やジュースなどに混ぜて飲んでもらうこともあります。まずは決められた量を飲むことが大切です。

漢方薬は、食前や食間の服用が一般的です。これは空腹時の方が、有効成分が吸収されやすいからで、食前に服用する場合は約30分前、食間に服用の場合は、食後2~3時間後がベスト。「煎じ薬」と「食べ物」が一緒に胃に入ると、腸に到達するまでに時間がかかり、体への吸収が悪くなることがあります。

漢方薬は(全部ではないけど)「 薬効部分+糖糖糖糖糖…」 となっており、薬効部分と糖の間を腸内細菌が切ることで効果を発揮します。天然のプロドラッグである漢方薬が腸内細菌の働きで糖部が切り離され、血液中に入り、薬効を発揮するので、「食べ物」の分解にまわると、漢方薬の効き目にも影響するのは何となく想像ができます。

また、ラットを用いた実験でも証明されており、漢方薬は空腹時…つまり食前、食間に服用することが理にかなっているわけです。

ただし、服用すると胃腸に負担がかかる人には、食後に服用してもらうこともあります。飲み忘れることがある場合にも…。飲む時間を決めてしまうのが飲み忘れのコツだと思います。

漢方薬を飲む際は、人肌くらいに温める(温服)のが良いでしょう。大体、100mlのお湯に溶くのが適当かと思います。