こんにちは。

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胃潰瘍の原因の一つにストレスがあります。

人は無数のストレスを日々感じて生活しています。同じストレッサーでもストレスと感じる人と感じない人がいます。つまり、ストレス体制の強い人と弱い人です。

違った言葉で言えば「鈍感力」の差でしょうか?この差はどこから来るのでしょうか?シマウマを例に考えてみます…。

草原で、シマウマは美味しそうに草を食べています。この状態は副交感神経優位のリラックス状態です。まさに幸せのひと時。βーエンドルフィンも出て、セロトニンも出て、精神的にも安定した状態。

ところが、状況が一変しました。ライオンが1匹のシマウマに照準を当て、襲いかかってきます。恐ろしいライオンが、自分を目掛けて襲ってきます。

恐怖でいっぱい。ものすごいストレスです。「何とかして、逃げなければ」となります。

自律神経は一気に交感神経優位の状態に切り替わります。

つまり、血管が収縮し、心拍数も上げ、全身の筋肉、エネルギーを使って逃げる体制になります。ステロイドホルモン(コルチゾール)やアドレナリンが副腎皮質や髄質から放出され、、この数分間を生き延びるため、免疫系や他の代謝機能を下げ、逆にグリコーゲンを分解し、血液中のブドウ糖の濃度を上げ、逃げることに専念します。

そうすることで、運が良ければ逃げ延びることが出来ます。

そして、ホッとしてまた草を食べ始めます。つまり、この食べるという動作が、これまでの交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態に戻すキッカケなのです。

要するに、野生動物は、ストレスを受けても本能的にストレスから脱却する術を身につけているようです。

ですから、シマウマは胃潰瘍にはならないそうです。