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今、日本の40~50代の女性は「世界一」眠っていないのだそうです。世界の中でも、男性よりも女性の方が眠っていない国はわずかで、日本のほかに韓国、インド、メキシコだけなのだとか。

生物学的には、女性の方が睡眠時間を必要としているのに…。

日本のこの年代の女性が眠れていない理由として、家庭に仕事に忙しいことが考えられます。女性の社会進出が進む一方、家事や育児、介護などを女性が担う割合は減っていません。

近年、「イクメン」という言葉や、男性の育児休暇なども話題になっていますが、それでも女性が担う家事の平均時間は、男性が1日あたり44分なのに対し、女性は3時間28分…と圧倒的な差があるのだとか。

もう1つ、女性が眠れない理由に「女性ホルモンの低下」があるとも言われています。

女性には生理学的に睡眠不足になりやすい要因が。月経中は女性ホルモンのうち、プロゲステロンの分泌が増えます。すると普段より体温が上昇。ボクたちの体は体温が下がることによって眠くなるというメカニズムをもっているため、体温が高い月経中は眠りづらい体になっています。

一方で、月経中に減るのがエストロゲン。エストロゲンはストレスから体を守る働きもあるため、このホルモンが減ることで、月経中は「カチン」ときたり、「イラッ」としたりすることが増えてしまうことも。そのストレスから眠れなくなることも…。

さらに、40代後半~50代前半の更年期は、エストロゲンが急激に減少するため、ホルモンバランスが乱れ、ほてりやのぼせなど様々な更年期症状が睡眠不足の一因にも…。

卵が先かニワトリが先か。エストロゲンの低下が睡眠不足を招くとも、睡眠不足がエストロゲンを低下させるとも言われています。いずれにしても女性ホルモンと睡眠には密接な関係があるのは確か。

「エストロゲン=血」に置き換えると、中医学の考え方に当てはまります。