こんにちは。

今年の花粉は凄いそうですね。花粉症は、アレルギー体質だけが悪いわけでなく、体質でも、体の防衛力を高めることで、症状のコントロールに繋がります。

体の防衛力のポイントとなるのが「衛気」。衛気はボクたちの体を病気から守ってくれる「第一次防衛ライン」とも言える大切なものなのです。その衛気の働きについてご紹介します。

①体を温める
衛気の機能の1つに、筋肉や皮膚を温める作用があり、体内の栄養分が分解され、代謝によって作られたエネルギーを「熱エネルギー」として体温維持に使われます。

②熱エネルギーを生み出す
皮膚の衛気は血液循環によって体の深部からエネルギーをもらう一方、皮膚そのものにあるブドウ糖や脂肪などを原料にして「熱エネルギー」を盛んに生産しています。

③肌の栄養を保つ
衛気が充実することにより、皮膚の弾力、潤い、光沢、艶などの栄養状態と皮膚の変形でもある毛や爪の健康状態を保ちます。

④本命のバリア機能
皮膚にある衛気は外からの攻撃に対して体の中にある組織や器官などに影響を与えないように防御します。また自然界の外気の温度や湿度の変化が体に与える影響に抵抗したり、細菌やウイルスなどの微生物から体を守ります。皮膚はそもそも表面が弱酸性になっていて、表皮脂膜の中にある脂肪酸などにより皮膚に寄生している細菌の繁殖を抑制します。衛気は「防御作用」の一方で体内にあるものを上手にコントロールし、水分や電解質、「熱エネルギー」などが外に漏れ出ないように調節して防ぐ機能もあります。

⑤呼吸や水分の調節能力が高まる
皮膚は直接呼吸ができ、炭酸ガスの濃度が高くなると、皮膚から直接体外に吐き出されます。衛気の力で皮膚は水分を直接吸収できます。湿度の高いときは水分の吸収は少なく、湿度が低く皮膚がカサカサになる乾燥状態では、角質層の水分吸収能力は増加します。

⑥皮膚にある衛気は腎機能に似た働きをする
皮膚がもっている200万~300万ほどの汗腺は、特殊な形をした腎臓の1つと見られます。汗腺を通して水分や代謝産物を排泄することは、腎臓が本来もっている機能を部分的に代用しています。

皮膚の衛気を補強することで、自らの内分泌ホルモンの生産を高めたり、外からの異物に反応してそれを排除し、体内の変異細胞を監視してガンの発生を防ぎ、免疫の安定性を保っています。