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五味の1つ「苦味」。苦味は本来、「毒」のあるものを示す味として認識され、甘味や鹹味(塩味)と比べて感じやすいとか。子どもの頃は嫌う苦味、大人になるにつれてビールやコーヒー、山菜などを美味しく感じるようになっていきます。

植物に含まれる苦味成分、これらは植物が外敵から身を守るために作り出したと考えられます。人間と同じく、多くの動物も苦味を「毒」のあるものとして認識しているからだとか。

「春には苦いものを食べよ」と言われます。寒い冬を乗り切る為に脂肪がつきやすい傾向にあった体が、春の訪れとともに新陳代謝が活発になり、体にため込んだ脂肪や老廃物を排出しようとします。この時に欠かせないのが山菜などの苦味。

苦味には、体の余分な熱を取り、デトックスする作用があります。皮膚トラブルで使用する中成薬(中国漢方)に苦味のあるものが多いのはそのためですが、子どもには強烈なのかもしれません。

体がストレスを受けると、唾液中に増える特殊なタンパク質によって、舌にある苦味受容体が塞がれ、一時的に苦味を感じにくくなるそうです。また、苦味の成分にはストレス解消に役立つ働きがあるため、体がより苦味を受け入れようとします。苦味はストレス解消に役立つわけです。

いつもよりビール🍺ゴクゴク飲める、コーヒー☕や紅茶を飲む量が増えたときは、ストレスを受けているときかもしれません…。

食生活にも上手に苦味を取り入れてみましょう!

ところで、洗剤などには強力な苦味を誇る化合物が微量に入っているものもあります。小さな子どもが誤って口にしたとき、あまりの苦さにすぐ吐き出し、飲み込ませないようにするため。苦味は意外なところでも役立っているわけです。

つまり「苦い」は大人の味なの