こんにちは。

先日、自転車で萩まで行きました。約50kmのコースですが、山を越えるので走り甲斐があります。

通常、「アクエリアス」や「ポカリスエット」などのスポーツドリンクに「麦味参顆粒」を溶かしたものをドリンクボトルに入れ、水分補給するのですが、夏場の消耗の激しいときは、経口補水液「OS-1」に「麦味参顆粒」を溶かしています。

炎天下の中、山あり谷あり約50km。「OS-1」に「麦味参顆粒」を溶かしたドリンクで小まめに補給していたので、何ともありませんでした。

「アクエリアス」「ポカリスエット」と「OS-1」の違い

静止時や軽い運動では水分が失われるだけですが、強い運動や下痢や嘔吐時では、水分とともに汗や胃液、腸液の塩分(Na+,Cl-)やカリウム(K+)、重炭酸イオン(HCO3-)が多量に失われます。前者を水分欠乏性脱水、後者をNa欠乏性脱水なのですが、水分欠乏性脱水には「アクエリアス」や「ポカリスエット」、Na欠乏性脱水には「OS-1」が推奨されています。

特に夏の炎天下のもと、長時間自転車を漕ぐのは意外にハード。坂を上っているときなんか汗がボタボタ出てくるので、かなり消耗しているのだと思います。確かに、「OS-1」の方が体への吸収率がいいせいか、「麦味参顆粒」の実力も発揮されているように感じます。

足がつる原因

よく、自転車でロングライド(長距離を走るとき)やヒルクライム(坂を上るとき)で、足がつる人がいます。ボクはあまり経験はないけれど、一緒に走る人の中には再々足がつって、降りてストレッチしてたりしています。確かに、なりそうなとき、オーバーワークなのかな…という気がします。

足がつる原因には主に下記のようなものがあるそうです。

  • ミネラル不足
  • 水分不足
  • 運動不足
  • 急激な運動
  • ストレッチ不足
  • 睡眠不足

まずは、水分補給や栄養補給に気をつける。運動強度も関係しているので、足をつりそうになったら無理をしない。しっかりと睡眠をとる。万全の態勢で臨むことを心掛けたいです。

「芍薬甘草湯」と足のつり

一緒に走っている仲間の中に、漢方の「芍薬甘草湯」をもってきている人がいました。「芍薬甘草湯」は、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのある場合に使われる漢方薬。こむらがえり、筋肉のけいれんなどに使われますが、緊急用として用意しているようです。

「芍薬甘草湯」は、「芍薬」と「甘草」の2つの生薬からなるシンプルな処方。中医学では、筋のけいれんは肝の機能失調によると考えており、補血薬の芍薬で肝血を補うことにより、肝の疏泄を調節し、甘草で急迫・けいれんを緩める…と考えます。つまり、筋肉・腱の異常緊張を弛緩させる「芍薬」と、種々の急迫症状を緩和・弛緩させる「甘草」の働きなのですが、この「補う」「潤す」ことでけいれんを緩めていると考えられます。

一方で、「芍薬甘草湯」は「甘草」の配合量が多いため、長期に渡る使用は専門家に相談することをおススメします。

ボクが「麦味参顆粒」をドリンクに入れる理由

「補う」「潤す」は「麦味参顆粒」も同じこと。もともとは、病中病後の元気づくり、心肺機能を高めるため、疲労回復が得意な漢方薬。

「麦味参顆粒」は、消耗した気を補い、抵抗力を高める「人参」と、消耗した津液(水)や潤いを補い、のぼせやほてりを鎮める「麦門冬」、収斂作用があり、津液(水)が漏れ出るのを防ぐ「五味子」の3つの生薬からなり、元気を持続する、運動の疲れから体を守る、夏の疲れ撃退、美肌の保持、発育期の補気、病中病後、声に張りを出すなど、幅広く応用されています。

心肺機能を高めてくれるし、体力の消耗を抑えてくれる。けいれん予防にも一定の効果があると思います。なので、ドリンクに溶いて一緒に水分補給するのは理にかなっている方法なのです。

それでも、過信し過ぎるのは禁物。やはり、しっかり睡眠をとり、食事もしっかり摂ることが大前提です。