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山口県立美術館で2019年9月3日~10月22日まで開催されている「ヨーロッパ絵画 美の400年」に行ってきました。

「珠玉の東京富士美術館コレクション」とあるように、東京富士美術館コレクションのヨーロッパ絵画コレクションは、16世紀のイタリア・ルネサンス絵画から20世紀の現代絵画まで、400年にわたる西洋絵画史をほぼ一望できる極めて充実したものとして、日本はもとより国外でも広く知られているのだそうです。そして、その中から厳選した珠玉の80点…ということで、楽しみな作品展です。

16世紀後半から20世紀まで、西洋絵画の流れが紹介されていて、またルノワール、セザンヌ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、シャガールなどの近代の人気作家の作品や、それ以前の日本ではあまり知られてない巨匠の作品まで、観ていて圧倒されました。

もちろん館内は撮影禁止📷ですが、2点だけOKな作品が…。2点ともボクは初めて知る作家の作品です。

ジュール・ジェーム・ルージュロンの「鏡の前の装い」(1877年)。

鏡の前でポーズをとる若い女性。華やかなピンクのドレスと合わせた髪飾りのレースを、喉元でゆるく結ぼうとしています。当時の画家たちは、流行によって次々と変わっていく最新のファッションを身につけた女性たちの姿を積極的に描いているようです。

ミケーレ・ゴルディジャーニの「シルクのソファー」(1897年)。

題名が示すとおり、ソファーのシルクの質感が見事に表現されています。見ているだけで、厚く滑らかで冷たい布地の感触がそのまま手のひらに伝わってくるようです。

400年にわたる西洋絵画史をほぼ一望でき、充実した内容でした。いつも思いますが、山口県立美術館は自転車で5分ぐらいの距離、近くて助かります。