こんにちは。

痛みを伴う皮膚疾患の1つ「帯状疱疹」。実は、日本人の約3人に1人がかかると言われる身近な病気だそうです。

「帯状疱疹」は、文字通り帯状に発疹が現れる皮膚疾患で、「水痘・帯状疱疹ウイルス」による感染症です。

ただし、このウイルスに初めて感染したときに発症するのは「水ぼうそう」。多くの場合は子どもの頃にかかって、「水ぼうそう」が治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜伏しています。このウイルスが再び活性化・増殖すると、知覚神経を通って皮膚に移動し、神経の流れに沿って帯状の発疹を生じます。

症状は、まず皮膚にチクチク、ピリピリとした違和感を覚えることから始まり、その後、痛みを伴う赤い発疹や水疱が現れます。発症は体の片側だけで、痛みの程度には、しびれのような軽いものから、針で刺されたような痛み、焼けるような激痛まで個人差があります。

「帯状疱疹」は、最初に体の左右どちらかに「ピリピリ、チクチク」とした痛みや痒み、感覚異常が生じます。やがて同じ場所に赤い発疹や小さな水疱が帯状に現れます。神経節に潜伏していたウイルスが再び増殖を始め、神経を伝わって皮膚に到達するために起きる症状です。

水疱は膿がたまった膿疱やただれになる事もありますが、通常、数週間で改善し乾いてくるようです。皮膚症状が良くなるころには痛みもなくなるようです。

でも、患者さんによっては痛みが長く残ることも…。「焼けるような」「電気が走るような」などと表現される激痛は「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼ばれています。ウイルスの攻撃で神経がひど傷ついた場合に起きる厄介な後遺症です。

また、「帯状疱疹」は目や耳に出ることも。視神経に出ると失明の可能性があり、聴神経や顔面神経に出ると、難聴、耳鳴り、顔面麻痺を起こすこともあります。

「帯状疱疹」の発症は加齢と関係していて、特に50歳を過ぎるころから発症のリスクが高くなると言われます。対処が遅れると後遺症も残りやすくなるため、疑わしい症状があれば、早めに病院で受診することが大切。病院の治療では、抗ウイルス剤の内服と外用が出されます。

「帯状疱疹」は、三叉神経、肋間神経、坐骨神経に沿って出ます。そして、その場所は「胆経」と一致しています。「胆経」は目→耳→ろっ骨→足の側面→足の先へと流れる経絡。そして、それは「陽経」なので外側を通っています。「胆経」はまっすぐ一直線ではなく、ジグザグしながら足の方へ向かっています。なので「胆経」は詰まりやすい経絡なんです。「帯状疱疹」は「胆経」の湿熱(しつねつ)からくる瘀血(おけつ)と考えられます。

中医学的には、体内の「湿熱」と「熱毒」が経絡を通って皮膚に出る症状で、「経絡の瘀血」により痛みが生じると考えます。

まずは、中医学ではウイルスの増殖を抑えて皮膚の炎症を抑える「清熱解毒利湿」、痛みを抑え神経の変性を抑える「活血通絡」での対応になります。

西洋学的な対応にしても、中医学的な対応にしても、とにかく早めが肝腎…。

ただし、それで完全にウイルスがなくなるわけではありません。

「帯状疱疹」は免疫機能の低下により、ウイルスが暴れ出すので、1度治っても、再発します。加齢、ストレス、疲労、冷えなどが引き金となることが多いようです。「帯状疱疹」に罹るということは、即ち免疫力が極端に低下していることが言えます。免疫力が低下している人というのは、ガンにもなり易い人とも言えます。

ですから、常に免疫力を落とさないことが大切です。基本は睡眠と食事ですが、このような人はガクッと落ちた免疫を上げてあげる必要があると思います。

「免疫力UP」と「ウイルスを抑える力」を上げること。その効果を高めるものに、LEMがあります。

LEMはさとうきび(沖縄産)と米ぬかを使った培地でシイタケ菌糸を培養して得られるものです。LEMの有効成分は、多糖体(五炭糖中心)と水溶性リグニンと言われるもの…。水溶性リグニンには、免疫賦活作用のほか、抗ウイルス作用や抗酸化作用も認められています。