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女性は「血を以って本と為す」

こんにちは。

妊娠や出産、授乳という大切な役割を果たす女性の体には「月経」という生理的な特徴があり、そのため女性の健康は「血」と密接に関わっています。

「血」は体をつくる3要素である「気」「血」「津液(水)」の1つで、基本的には「血液」のこと。中医学では、人間の生命活動はこの3つの要素によって成り立っていて、このバランスがちゃんと機能することは体が保たれると考えます。

「血」は全身を巡って、五臓六腑や皮膚、骨、筋肉など様々な組織・器官に栄養を与えたり、潤したり、また月経によって体の老廃物を取り除いたりしています。「血」の量が十分にあって滞りなく働いているときは体も健康で、精神的な活力も高まります。「血」は陰陽の「陰」にあたり、「静」の特徴を持っています。「血」には精神状態を安定に保つ働きがあるからです。

そのため、「血」が不足したり、血の流れが滞ったりすると、冷え症や月経不順、月経痛、貧血、肌荒れだけではなく、情緒不安定など、様々な病気や症状があらわれるのです。

中医学の世界では、男性よりも女性の方が「うつ」になりやすいとされています。

全身の「気」の巡りをコントロールしている五臓の「肝」が機能を十分に発揮するためには、十分な「血」が必要になりますが、月経や妊娠、出産、授乳など、男性に比べて「血」を失う機会が多いために、「肝」の機能が低下して、結果的に「気」の巡りが悪くなりやすい…すなわち「うつ」になりやすいというわけです。

実際に、西洋医学における「うつ病」に関する日本やアメリカにおける統計では、生涯罹患率に関して女性は男性の2倍にのぼるそう。女性は男性の2倍重症化しやすく、初発年齢も20~40歳で、特に出産後6ヶ月は危険率が増加することが知られています。

「血」が不足して精神安定の作用が低下すると、情緒のトラブルが起こりやすくなることも。精神的な不調を感じたら、「血」の不調が起きているサインと考えられます。

中医学的に考えると、基本的に「血」は食べ物が「胃」に入ったあと、「脾」の働きによって「血」に変化する…となるのですが、「血」の不足である「血虚」になる原因としては「食べ物に問題がある」「どこからか出血している」「脾の機能低下」と考えます。

食事に関して言えば、女性は男性に比べて精神的な幸福感を得るためには栄養バランスのとれた食事をする必要性が高いのだそうです。なので、女性は食事の不摂生が男性よりもメンタルに影響を及ぼしやすいということになります。

また、3つのうちで見逃されやすいのが「脾」の機能低下。いくら栄養豊富なものを食べても、受け皿がしっかりしていなければ、栄養を吸収できず「血虚」がなかなか改善しないことも…。

この「脾虚」は「腸内細菌のバランスの悪化」と考えることもできます。「脾虚」はそのまま「気虚」の原因にもなるので、メンタル疾患の増加の背景には、「気虚」と「血虚」が原因となっていると思われます。

この「脾虚」は「腸内細菌のバランスの悪化」と考えることもできます。「脾虚」はそのまま「気虚」の原因にもなるので、メンタル疾患の増加の背景には、「気虚」と「血虚」が原因となっていると思われます。

女性は「血を以って本と為す」と言われていますが、女性にとって「血」は体の健康だけでなく、心の健康に欠かせない、健康の基礎と言えます。

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