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「心」は血脈と意志を司る

こんにちは。

「心臓」という臓器の名称の由来は、中医学では「こころが宿る内臓である」と考えられたことだそうで、そのことを「神志(しんし)を司る」と表現しました。

現在の心臓の概念は、「血液循環を促進するポンプの働きをする内臓」ということですが、古代中国では「心」は今日の大脳の働きにほぼ相当し、思考、意識、判断、記憶などの作用を「神志」あるいは「神明(しんめい)」と言っていました。

これが「心」の働きに当たり、それを司る内臓を「心臓」と呼んだということですが、つまりは「心は胸に宿る」と考えられていたわけです。

一方で、「血脈」は今日の循環器に当たります。

心臓が「精神活動」と「循環器系」の働きの両方を持つとした古代人の考え方は、解剖学に慣れている現代人には受け入れにくいものかもしれませんが、実際の治療の現場では実用性の高い認識です。

例えば、狭心症や心筋梗塞などの心臓病の患者さんには、精神的な不安感や不眠症などを訴える人が多いと言われますが、心臓病が改善されてくると不安感が取れ、睡眠も深くなることが分かっています。

また、驚くと心臓の動悸が強く速くなり、悲しみが深いと胸が締め付けられる…というように、精神の状態が心臓と深くつながっていることから、古代人が「心の臓」に「精神面」と「循環器系」の2つの異なる働きを持たせたことは、受け入れるのにそう難しくないと思います。

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