こんにちは。

ウチの家からすぐのところに「山口県立美術館」があります。

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その山口県立美術館で、10月10日~12月8日の期間、「五百羅漢図 幕末の鬼才・狩野一信」展があります。テレビでもコマーシャルしてますよね。今回の展示は、西日本初なんだそうです。それを観に行ってきました。

大本山増上寺に日本美術史上類をみない超大作が秘蔵されていて、それが展示されています。増上寺は東京タワーの下にあり、徳川将軍家の菩提寺です。

今から150年前、幕末の江戸の絵師、狩野一信(かのう・かずのぶ)によって描かれた、壮大なスケールの作品。

仏教における聖人「五百羅漢」。釈迦の直弟子としてその教えを広めた500人の聖者とされています。一人一人が違う顔をしているので、たまに知り合いや有名人に似たのもあります。

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一信が構想した「五百羅漢図」は、身の丈ほどの大きさの掛け軸で、100幅(100枚)に、それぞれ5人ずつ、総勢500人の羅漢たちが、一大叙事詩を繰り広げているというもの。羅漢の人間味あふれる日常生活や厳しい修行、人々を救済する様子、おぞましい地獄をはじめとした六道(りくどう)世界。あるいは、竜虎を飼いならし、頭から水を吹き出し、割けた腹から仏が現われる、奇想天外な超能力の数々も…。

30代の終わりから病で没するまでの約10年間もの歳月、自らの命を削りながら、ひたすら描き続けたそうです。4枚書き残して亡くなり、残りを弟子と妻が描きあげたそうです。計算すると、年3枚のペースです。本当に時間が掛かった作品で、一筆一筆に魂を込めて描いたんでしょうね。

その画面は、伝統的な羅漢図から最新の西洋画にいたる多彩な様式を織り交ぜた筆遣いでできています。細やかで、鮮やかな色づかい、構図の素晴らしさには圧倒されます。特に、簾の向こうにいる人物の透けて見える感じがすごかったです。

思わず、ガラスにおでこを付けそうになりました。本当にすごいです。

この「五百羅漢図展」に関連して、明治学院大学教授の山下裕二さんや評論家の山田五郎さん、俳優の井浦新さんが山口に来るみたいですよ。http://500rakan.com