こんにちは。

徳佐八幡宮参道

桜はボクたち日本人にとって特別な花。

誰の心の中にも桜と共に家族や友達との思い出があることでしょう。

徳佐八幡宮の枝垂桜

稲作をする農村部では、桜が時を刻む姿を農事の時期の目安として、農作業の始まりの時期の「お花見」は稲の神、田の神を迎える行事でもあった…と言われています。「満開や白い花が多いと豊作」というように、桜の開花状況で稲の実りを占い、花に実りへの願いを込めて来られたのでしょう。

また、新渡戸稲造によると「桜は武士道の象徴」だそうです。

  敷島の大和心を人問はば 朝日に匂う山桜花 (本居宣長)

西洋人が好きなバラの花と対比し、「バラは花の色も香りも濃厚で美しいけれど棘を隠している。なかなか散らず、死を嫌い恐れているかのように、茎にしがみついたまま色褪せて枯れていく。それに比べ、桜の花は、香りは淡く人を飽きさせることなく、自然の召すまま風が吹けば潔く散る。」この清澄爽快の感覚が「大和心」の本質であり、日本人の美意識なのです。

ラグビー日本代表のユニフォームにも桜があしらわれていますが、そんな意味もあるのかもしれません。

そんな、桜は日本のハーブの1つ。樹皮の内側の「桜皮」は、鎮咳、去痰などに使われてきました。咳止めのブロチン液は桜皮エキスですよね。

八重桜の花は、お湯やお酒に漬けて桜湯や桜酒にし、服用すると精神安定、安眠、のどの痛み、美肌、二日酔いに良いと活用されたりも…。

つまり、桜は「春のハーブ」です。