こんにちは。

新型コロナウイルスの感染拡大で外出できず家庭内の暴力が急増しているそうですね。国連も注意を喚起する事態にもなっています。

「子どもがいうことを聞かない」「つい声を荒げて叱ってしまう」「家でゴロゴロしている夫にイライラ」…。ささいなことでイライラ、 感情をコントロールするには…。

そんなとき、「深呼吸」や「ため息」で、怒りの感情を吐き出すことです。

呼吸と自律神経には密接な関係があります。

ご存知のように、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経から成り立っていて、主に「吸う息」を交感神経が、「吐く息」を副交感神経が担当しています。

イライラやガミガミなど、怒ると「交感神経」が急激に高まり、自律神経は一気に乱れます。呼吸が浅くなり、血管が収縮して血流が悪化。思考力や判断力、集中力が著しく低下し、体にも心にも良くありません。

感情の乱れに気付いた時は、まず黙って「深呼吸」、また「はぁ~」と大きく「ため息」をつくのも有効です。

深呼吸

「疲れたな」「イライラしているな」と思ったら、まずは「深呼吸」して心を空っぽにし、体をゆっくりと休めるように。

5秒間吸って、10秒間で吐く「1対2の呼吸」を取り入れてみましょう。2~3分間続けると、「副交感神経」の働きが高まって血流が良くなり、不思議と気持ちも落ち着いてくるハズです。

リラックスする場合の深呼吸は「吸う」ではなく「吐く」が先です。しっかり息を吐くことで、息を十分に吸うことができ、自然と深い呼吸に。

ため息

「ため息」をつくのは、ストレスによって発生した「気の滞り」を解除しようとする本能的な反応と言えます。「はぁ~」と大きくため息をつく、つまり「吐く」を強調するとリラックス効果があるわけです。

「ため息」もしっかり吐き切ることで、息を十分吸うことができ、自然と深い呼吸に。

「副交感神経」の働きが高まってリラックスでき、感情や思考の安定につながります。なので、言いたいことがある場合は、自律神経を整えてから相手に伝えるようにしましょう。

副交感神経の働きが低下してくる40代からは、怒りを上手に回避し、たとえ作り笑いでも、口角を上げるだけで副交感神経の働きは高まると言われます。

こんなときだからこそ、「深呼吸」や「ため息」で、怒りや不安の感情を吐き出しましょう。