• 中医学、ネコ、日常をつづるブログ

3つの予防

こんにちは。

ウチの薬局のお休みはカレンダーどおり。つまり、日曜・祝日以外は通常どおり営業します。今年の大型連休は、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、楽しみにしていた初の沖縄旅行をキャンセル。別の楽しみを探そうと思いますが、基本的に家の中で過ごすことになるのではないでしょうか。

この大型連休をどう過ごすかで、これから先の状況が違ってくるのは間違いありません。正しく恐れ、不要不急の外出を避け、予防をしっかりと心掛けることが需要だと思います。

ボクは、予防には「3つの予防」があると考えています。

1つ目は行動自粛(政府の知恵)、2つ目は清潔習慣(個人の知恵)、3つ目は粘膜免疫(体の知恵)。

行動自粛は、いわゆる「3密」(①換気の悪い密閉空間 ②多数が集まる密集場所 ③間近で会話や発声をする密接場所)を避けること。人との接触を8割減らすなど、とにかく不要不急の外出を減らすというのが「第1の予防」。

清潔予防は、マスクやうがい手洗いなどで、これが「第2の予防」。

粘膜免疫は、異物を外に出そうとする体の防御機構、いわゆる「免疫力」です。ほこりやウイルスなどが入ってくると、異物を粘液が痰として絡めとり、繊毛運動で異物を外に出します。そこには「粘液バリア」「繊毛運動」「粘膜バリア」という3つの防御機構が働いているわけです。

その防御機構を突破されると、ウイルスが細胞の中に入り込んで増殖をしていくわけです。「正気(免疫力)」と「邪気(ウイルス)」とのせめぎ合いをしているわけです。

つまり、いかに「正気(免疫力)」を強化してあげるかが予防のポイントになります。段階的に考えてみると、

  1. 粘液バリアを強化する(粘液分泌を促進する)
  2. 粘膜バリアを強化する(IgA、ディフェンシンを増やす)
  3. 細胞自身の抗ウイルス力を高める(オートファジー、INFなどを活性化する)
  4. 自然免疫(細胞免疫)を助ける(マクロファージ、好中球、Tリンパ球、NK細胞)
  5. 獲得免疫(液体免疫)を助ける(IgM、IgG)

中医学で考える予防のポイントは「養陰」「益気」、その中で、1には「養陰」、2~5には「益気」が免疫を助け、体を守ることにつながると考えます。

先日のWeb交流会で、中国工程院院士・天津中医学大学学長 張伯礼 先生への中に「中国武漢で中医師の感染率は?何か中薬を飲んでいた?」という質問がありました。

これに対し「武漢に支援に行った医療関係者は42000人、そのうち中医の医者は5000人。その5000人の中で感染者はゼロで、1人も感染していない。飲んでいたものは、生脈散(麦味参顆粒)、人参製剤、西洋人参など「補気養陰の薬」で体力を支えるものを飲んでいた。」と回答されていました。

新型コロナウイルス(COVID-19)に対して「清肺排毒湯」などの中薬が有名ですが、それはあくまでも陽性反応が出た人の場合であり、予防で飲むものではありません。

第1の予防(行動自粛)、第2の予防(清潔習慣)をしっかりと行いつつ、第3の予防(粘膜免疫)は「養陰」「益気」のもので対応するのがいいと思います。

まずは、十分な睡眠、そしてバランスのとれた食事が大切です。

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