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中医学で考える「肺」の働き

こんにちは。

中医学では、「肺」は呼吸器系の働きだけでなく、免疫系の機能や皮膚、鼻の状態に関わるなど、様々な役割を担っていると考えます。

主な働きは「呼吸機能」で、自然界から酸素(清気)を取り入れ、体内にできた汚れた「気」、二酸化炭素(濁気)を吐き出します。

また、「肺」は「気」の源とも言われ、呼吸を通じて体内の「気」を生み出すことも大切な仕事。体全体に「気」を巡らせることで、全身の「元気」を支えています。

また、ウイルスなどの侵入を防ぐ「衛気」も、「肺」の働きから生まれたもの。「肺」が元気で「衛気」が十分にあれば、体の免疫力もアップ。カゼやインフルエンザを寄せ付けない、丈夫な体をつくることができません。その他、「肺」は血液を循環させる「心」の機能や、皮膚・鼻の状態とも密接なかかわりが…。

このように、「肺」は元気の源とも言える大切な臓器です。

呼吸のコントロール

「肺」の主な働きは呼吸。自然界から酸素(清気)を取り入れ、体内にできた二酸化炭素(濁気)を吐き出しています。酸素は呼吸によって「肺」に取り込まれ、血液が全身の細胞へ届けています。

この機能が低下すると、咳や痰、喘息、息苦しさなどの症状があらわれるように。あまり意識することはありませんが、呼吸は生命を維持する基本となる大切な機能です。腹式呼吸のトレーニングや食事の気配りなど、日頃の養生で「肺」の機能を高めましょう。

「気」の生成と免疫機能

体内の「気」の充実が、元気の源です。「肺」は呼吸を通じて「気」を生み出し、全身に巡らせて体の「元気」を支えています。つまり「肺」が強くしっかり呼吸ができれば、体の元気にもつながりるわけです。

また、「肺」の「気」は「衛気」の元でもあります。「衛気」は体の防衛力となる「気」で、皮膚や鼻の粘膜を覆ってウイルスなどの侵入を防ぐ、体の免疫力のようなもの。そのため、「肺」の機能が低下して「衛気」が不足すると、カゼやインフルエンザ、花粉症などに罹りやすくなってしまいます。

日頃からカゼを引きやすい、体が弱い…といった不調を感じている人は、「肺」の「気」が不足しているサインですので、積極的な養生を心がけましょう。

「心」のサポート

「心肺機能」という言葉があるように、「心」と「肺」の働きには深いかかわりがあります。「心」は血液を送り出すポンプの役割をしていますが、送り出された血液は自ら循環することはできません。そこで、血液を推して体内を循環させる役割を担っているのが「肺」の「気」。

「心」の循環機能をサポートするこの働きによって、血液は全身を巡り、体のすみずみに酸素や栄養を運ぶことができます。そのため、「肺」の機能が低下すると血液の循環が悪くなり、様々な不調があらわれるように…。

「肺」の不調は、「心」にも大きく影響します。肺気腫から心不全などの重大な症状を引き起こすこともあります。

皮膚・鼻のコントロール

「肺」は、皮膚に「衛気」や水分を届け、免疫力を高めたり、皮膚の潤いを保ったりする働きをしています。そのため、「肺」の機能が弱くなるとウイルスや花粉などが体内に侵入しやすくなり、肌荒れや痒みなどの肌トラブルも起こりやすくなります。「肺」に熱がこもっていると、ニキビや皮膚の赤み、腫れといった症状があらわれることも。

また、「肺」は鼻とも密接な関わりがあり、「肺」が弱くなっていると鼻炎や花粉症などの不調があらわれやすくなることも。こうした皮膚や鼻の不調は、保湿剤などの外用剤に頼るだけでなく、「肺」の機能を高めて体の中から改善することが大切です。

養生法

「肺」は「潤いを好み、乾燥を嫌う」という特徴があります。食事などで「肺」の潤いを保つことはもちろん、保湿剤を利用して皮膚の潤いを守ることも大切。

食養生の基本は「肺を潤すこと」と「気を補うこと」。ハチミツ、白きくらげ、大根、豆腐、百合根、梨、レンコンなどの「肺を潤す食材」と、キノコ類、ヤマイモ、肉類、サツマイモなどの「気を補う食材」を。

また、「腹式呼吸」も。「肺」の機能を強くする「腹式呼吸」、背筋を伸ばして座り、お腹を膨らませながら深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出します。陽気がタップリある朝の時間に1日15回程度がおススメ。

季節に応じた養生も大切。「春」は「気」がのびのびとする季節。早起きをして爽やかな空気を吸い込み、「肺」をキレイに。「夏」は「気」を補いながら水分の補給を。夏バテの予防にもつながります。「秋」は乾燥が気になる季節。潤いの多い食材で、「肺」の乾燥を防ぎましょう。

日頃の養生で体質をしっかり改善しましょう。それでもなかなか改善が見られない場合、中成薬(中国漢方)や自然薬の出番です。

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