こんにちは。

2月17日から医療従事者4万人を対象に、新型コロナウイルスのワクチンの先行接種が行われました。その後、3月中に医療従事者、4月からは高齢者(65歳以上)、基礎疾患のある人や高齢者施設の従事者を対象に行う予定のようです。

よく、ワクチンそのものがウイルスや細菌をやっつける…と勘違いされている方もいらっしゃるようですが、ワクチンは「接種することで自分の免疫力が働いて、体内で抗体が作られること」です。その抗体により、病気の軽減または発生を防ぐことが目的なので、その効果を期待するには、自分の免疫力がしっかり働かなくてはいけません。

それに、ウイルス感染などの感染症は何といっても初期的な体の反応で打ち勝てるのが良く、それにはボクたちが持っている「抵抗力」や「免疫力」がしっかりとしている必要があります。

これは感染症だけでなく、免疫の不調から引き起こされるアレルギーによる過敏反応でも同じことが言えます。必要なときにしっかりとした免疫の力が発揮できて、過剰な反応をしないようにする「調整力」が免疫においては必要になります。

中医学ではその働きを「衛気(えき)」が担っていると考えています。体表面を流れて防御や調整を行う「衛気」は、ボクたちの体を病気から守る「第一次防衛ライン」とも言える大切なもの。

そんな「衛気」の働きを助ける代表的な処方に「玉屏風散」があります。「玉屏風散」は初期性免疫や体表面、鼻やのど、気管支などの粘膜を丈夫にしてくれますので、感染症に対する備えとして活用できるほか、花粉症などの粘膜性のアレルギーの予防や症状の緩和に役立つ、初期免疫に欠かせない処方と言えます。

日本では「衛益顆粒(えいきかりゅう)」という名前で販売されています。