こんにちは。

普段、鏡で舌を見ることはないかもしれませんが、実は舌は体の情報の宝庫です。

舌を見るだけで、血液の質や循環から水分や体力の過不足、内臓の状態を推測することができます。

顔には体の健康状態を示す様々なシグナルが現れますが、特に舌は、体の中でも体の状態をよく現れる部位として重要視されます。

中医学での診断は、目で見る「望診」、声などを聞く・ニオイをかぐ「聞診」、症状などを問う「問診」、触れる「切診」が基本ですが、この舌の状態を見る「舌診」は「望診」の1つです。

ポイントとしては舌の形状、舌の動き、舌の色、舌の大きさ、舌苔の厚さ、舌苔の色…などです。

  1. 舌の形状:舌の周囲に歯型がついている、舌に亀裂が入っているなど
  2. 舌の動き:舌が曲がっている、舌が震えるなど
  3. 舌の色:舌が赤みを帯びている、舌が白っぽい、舌が紫色を帯びている、舌裏の血管が黒紫色に膨らんでいるなど
  4. 舌の大きさ:舌が大きく厚みがある、舌が小さく薄いなど
  5. 舌苔の厚さ:舌の表面が見えないくらいの厚い苔、舌苔が薄くほとんどない状態など
  6. 舌苔の色:舌苔が白い、舌苔が黄色い、舌苔が黒っぽいなど

健康な舌は、薄いピンクで、表面に均等にうっすら白い苔が付いています。舌苔の厚さは、苔を通して舌の色が見えるくらいが適当です。

舌の周囲に歯型がついている場合は「水分過剰による浮腫み」、舌に亀裂が入っている場合は「潤い不足」と考えられます。

舌が曲がっている場合は「脳血管障害のシグナル」、舌が震える場合は「体が衰弱している」と。

舌が赤みを帯びている場合は「体温の上昇傾向」、舌が白っぽいは「虚弱体質」、舌が紫色を帯びている場合は「血液ドロドロのシグナル」、舌裏の血管が黒紫色に膨らんでいる場合は「血流の危険信号」です。

舌が大きく厚みがある場合は「体に余分な水分がある」、舌が小さく薄い場合は「体の水分不足」。

舌の表面が見えないくらいの厚い苔の場合は「胃腸障害か重い病気」、舌苔が薄くほとんどない状態であれば「虚弱、アレルギー体質」です。

舌苔が白い場合は「体が冷えて機能が落ちている」、舌苔が黄色い場合は「熱を示す」、舌苔が黒っぽい場合は「極端な体力低下」と考えられます。

舌を見るポイントは「形・大きさ・色・舌苔」。毎日チェックしていくうちに、舌が体調に合わせて変化していくのを感じ取ることができると思います。その際、明るい自然光のもとで観察しましょう。飲食物の色が付着すると正確な色が分からないので、歯磨きやうがいの後にチェックすることをおススメします。