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脳や心臓の血管が詰まって起こる「脳梗塞」や「心筋梗塞」は、梅雨時から夏にかけての暑い時期にたくさん汗をかくと血液中の水分が少なくなり、粘り気のあるドロドロした状態になって血栓ができやすくなるため起きやすくなります。

血栓を予防するためには、水分補給をして血液をドロドロにさせないことが大切です。

また、高齢者はのどが渇くという感覚が鈍くなっていることもあるので、水分補給に気を付けることは、「熱中症」を予防するうえでも大事なこと。寝る前、起床時、スポーツ中やその前後、入浴の前後など、定期的な水分補給を。

暑さで体調が悪くなり、めまいや吐き気、ふらつきなどの症状が出たら、まず「熱中症」が疑われます。しかし、血栓が脳の血管を詰まらせた際に生じる症状が、熱中症の症状に似ているため、見分けることが重要になります。

その見分け方として、「熱中症」の症状に加えて「脳梗塞」は、麻痺が発生します。具体的には、顔や腕のしびれ、麻痺、ろれつが回らない、力が入らない…など。また、それらは「数分で収まった」としても、一時的に血流が戻っただけで、放置すると危険です。

今年の夏(6月~8月)の平均気温を予測してみると、北日本から西日本は平年並みか高い予想。今年も厳しい暑さとなりそうなので、体調管理において油断できない夏となりそうです。

ボクたちの体は、全身を巡る3つの要素である「気」「血」「津液(水)」で構成されていると中医学では考えます。その中の「津液(水)」が体の隅々まで行き渡ることで、体の組織は乾燥することなく、潤いが保たれ、肌や髪の毛も艶やかにしてくれます。もし「津液(水)」が不足すると、口渇、皮膚の乾燥感、手足のほてり、寝汗、のぼせなどの症状が現れやすくなります。

「津液(水)」は、高熱や下痢、嘔吐、排尿過多などによって消耗されますが、病気でなくても暑さや激しい運動による発汗でも「津液(水)」は消耗されます。また「津液(水)」が損なわれることに伴い、エネルギーである「気」も消耗し、疲労倦怠感や動悸、息切れなどの症状も現れやすくなります。

話が変わりますが、よく健康な人の血液の流れは、勢いよく流れる清流に例えられます。血管の中を流れる赤血球・白血球・血小板は、伸縮性のあるゴムボートです。

川が正常に流れるためには、水がきれいで勢いがあり、水量も豊富で川幅も充分にある…ということが条件です。

夏の炎天下での活動は、多量の汗くことで、体のエネルギーである「気」と、体を潤す「津液」が同時に失われるため「気陰両虚」という状態。

「気虚」は川の勾配差がなく、水流に勢いがない状態で、「陰虚」は川の水量が減って、ゴムボートが浅瀬に乗り上げた状態。脱水症状に陥り血漿が減少することは、川の水量が減って、ゴムボートが浅瀬に乗り上げた状態…と言えます。ゴムボートが動けなくなるように血球も動けなくなり、血管に付着し血栓となるわけです。これが真夏に「心筋梗塞」や「脳梗塞」が多発しやすくなる原因となります。

中医学では、心機能が低下した心筋に栄養を与え、心臓の筋力を増強し、しかも心臓の酸素消費量を増やさない方法をとります。

その中で「麦味参顆粒」は、血漿の増水や心筋への栄養補給、心気を補う漢方としておススメです。人参で「気」を補い、麦門冬で「津液(水)」を補い、五味子の収斂作用で「気」と「津液(水)」の消耗を防ぎます。

夏を元気に乗り切るための「夏のお守り」としておススメの漢方薬です。