• 中医学、ネコ、日常をつづるブログ

発熱は免疫反応の一環

こんにちは。

免疫とは「疫を免れる」という意味ですが、ボクたちは2種類の免疫系をもっています。

1つは生まれつきもっている免疫系で「自然免疫」と言い、異物が侵入した度ごとに働く免疫です。

もう1つは、一度侵入した異物を記憶して、再度その異物が侵入すると素早くその異物に限定された防衛機構が働きます。これを「獲得免疫」と言います。

つまり、「自然免疫」は生まれつき体に備わっている仕組みであり、「獲得免疫」は異物に応じた攻撃方法を記憶する後天的な仕組みです。

通常、初めて侵入した異物の排除は、主に次の3段階で行われます。

  1. 物理的障壁(皮膚、のど・腸管の粘膜)
  2. 自然免疫:食細胞(好中球、マクロファージ)による貪食とNK細胞
  3. 獲得免疫:抗体、キラーT細胞

よく「免疫ができた…」という表現をすることがありますが、これは「獲得免疫」のことを指して、ワクチンは「獲得免疫」を利用した病気の予防法のことです。

ボクたちはカゼを引くと熱が出て、安静にしたまま、熱が下がるのをじっと耐えて待ちます。このとき、発熱はウイルスのせいだと思いがちですが、これは誤解です。

ウイルスが体内に侵入してくれば、ウイルス攻撃に動員された免疫細胞が活発に活動を始め、その免疫細胞の活動の「結果」、熱が発生するわけです。つまり、発熱はウイルスが引き起こすのではなく、免疫反応の一環で、免疫細胞自らが引き起こしているのです。

というのも、カゼのウイルスの増殖に適している温度は33~35℃だと言われています。カゼのウイルスの増殖が止まるとされる37℃以上に上昇するのは、ウイルスの増殖を抑える体の防衛反応なわけです。

解熱剤で熱を下げると、体は楽になりますが、熱を下げるということは生体防御反応を妨げ、病気を長引かせる可能性があるので、原則として、発熱が軽度でほとんど苦痛を訴えない場合には解熱剤の必要はありません。

解熱剤というのは、単に熱を下げるだけならいいんですが、体を感染から守っている免疫機能や炎症反応を抑えてしまい、インフルエンザの場合、結果として感染症を悪化させたり、脳症などの重い病気を併発することがあるので、どうしても解熱剤で熱を下げたい場合は、「アセトアミノフェン」であれば問題はないとされています。

ワクチン接種後に発熱するケースでは、厚生労働省の見解では、一応「解熱鎮痛剤は使用して良い」「アセトアミノフェンに加えて、NSAIDsも服用できる」というもののようですが、予防的に飲むことはNGなので、安易に解熱剤を使用するのはやめた方がいいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。