こんにちは。

健康な人の血液の流れは、勢いよく流れる清流に例えられます。

川が正常に流れるためには、水がキレイで勢いがあり、水量も豊富で川幅も充分にある…というのが理想です。

流れが悪くなる原因は様々ですが、大きく、①元気不足(気虚タイプ)②血液不足(血虚タイプ)③冷え・寒がり(陽虚タイプ)④体液不足(陰虚タイプ)⑤イライラ(気滞タイプ)⑥ヘドロがたまった(痰湿タイプ)

…の6タイプに大別されます。

ヘドロがたまった(痰湿タイプ)

体内の余分な水分や脂肪が「血」の流れを妨害しているタイプです。

このタイプの方は、

  • 体内に余分な水分が溜まり、ぶよぶよ太っている
  • 胃腸に水が溜まり、吐き気が起こりやすい
  • 余分な水分の影響で、頭が重く痛む
  • 余分な水分からできた痰や唾、鼻水が多い
  • 水分が下半身に溜まって、足が浮腫みやすい

などの症状がみられます。

美味しいものに目がなく、毎日贅沢な食生活を送っている人や、もともと胃腸が弱い人に多いタイプ。胃腸のキャパシティを超えるような食生活を送っていると、食べたり飲んだりしたものが消化・吸収されずに、老廃物の混じった「汚水」のような水分や、余分なコレステロールや中性脂肪となって、体内に滞ることに。この余分な水分や脂質を、中医学では「痰湿」と呼んでいます。

このヘドロ状の物質は、吐き気やむくみ…といった症状を起こすばかりでなく、血管にくっついて、血液がサラサラと流れるのを邪魔します。まるで、生活排水に汚染され、ヘドロが溜まった川のよう。血中の余分な水分や脂肪などの「ゴミ」をなるべく早く掃除することが血液サラサラの条件です。

あっさり系の野菜で体の大掃除を

体の「余分な水分」を取り除き、掃除してくれるのが、大根や冬瓜、キュウリなどの野菜や、スイカ、ナシなどの果物。また、小豆やハトムギも余分な水分を尿として外に排泄する利尿作用に優れた食品です。ごはんの食べ過ぎ防止に、小豆やハトムギを混ぜて炊くのもおススメです。

そして、体内に余分な水分をはびこらせないためにも、胃腸の消化機能を高めておくことも大切。食べ過ぎが一番良くないので、常に腹八分目を心掛けてください。また、このタイプの人は、梅雨時や夏など「湿気の多い季節」に調子を崩しやすいので、食べ過ぎはもちろん、水分の摂り過ぎにも気を付けましょう。

体を動かして、ドロドロ血を防ぐ

体内の水分を発散するためには、汗をかくことも必要です。このタイプの人は、他のタイプに比べて「運動の効果」」が最も出やすいので、積極的に体を動かすのがおススメです。好きなスポーツがある人はぜひ続けましょう。とにかく、毎日体を動かす習慣を。

このように、ポイントを踏まえた規則正しい生活を送ることが大切ですが、それでも難しい場合、中成薬(中国漢方)や自然薬の出番です。

どちらかというと暑がりで、舌に黄色がかった苔がベッタリと付いている場合は「温胆湯」、舌の苔が白い場合は「二陳湯」が。吐き気や下痢がある人には「勝湿顆粒」がおススメです。