こんにちは。

秋は過ごしやすい季節です。

空気が乾燥し始める季節ですが、日本の場合、秋にまだ湿気が残っていて、乾燥と湿気が行き来するので、これが不調の原因になっている…と言われています。

秋の乾燥自体はそんなには大したことはないかもしれませんが、冬の乾燥の前哨戦…。夏の汗で奪われてしまった体の潤いをしっかりと補い、本格的な冬の乾燥に備えることが大切です。

冬に備えて蓄えたい免疫力の第1歩も、鼻やのどなどの粘膜から…と考えられます。

乾燥はウイルスにとって「有利な条件」というのはご存じだと思います。

空気が乾燥しているとウイルスが漂いやすく、遠くまで運ばれてしまうため、感染が広がりやすくなります。そして、侵入したウイルスが乾燥したのどの奥に張り付いて、炎症を起こしやすくなります。

乾燥のこの時期、特に意識していただきたいのが「鼻呼吸」です。

というのも、「口呼吸」は空気中の有害物質が直接肺に入ってしまうのに対し、「鼻呼吸」だと途中でろ過、浄化、加湿をするので異物が肺に侵入しにくくなります。

「鼻呼吸」は「吸い込んだ吸気を除菌してくれる」「吸い込んだ空気の加湿をしてくれる」「病原菌の繁殖を抑える」といったメリットがあるわけです。

ボクたちが1日に呼吸する回数は約2万回。「口呼吸」だと100%吸い込んだ空気がそのまま100%肺に入るのに対し、「鼻呼吸」はフィルターを通して異物を70%カットされた30%の空気が肺に届くので、「鼻呼吸」とは比べ物にならないほどの異物を吸い込むことになるわけです。

無意識のうちに「口呼吸」をしている人がかなり多く、日本人の半数以上が「口呼吸」をしていると言われています。

「口呼吸」の原因は口や舌の筋肉の衰えもあります。口がいつの間にか開いてしまうのは、舌の筋肉が落ちているため、舌が上顎にベッタリと付いている「正しい位置」に戻れば、口は閉じ「鼻呼吸」ができるようになります。

そこで、「口呼吸」を「鼻呼吸」変える、「あ・い・う・べ体操」をご紹介します。

「あ・い・う・べ体操」 は、口の周り、顔、首、舌の筋肉を鍛える簡単な方法です。

  1. 「あー」と、大きく口を開ける
  2. 「いー」と、大きく口を横に広げる
  3. 「うー」と、強く口を前に突き出す
  4. 「べー」と、舌を突き出し下に伸ばす

1セット4秒前後、動作を大げさに、声は小さめに、1日30セットを目安に、あごなどに痛みがあれば「いー・うー」でもOKです。

舌を鍛えることは誤嚥性肺炎の予防や脳の活性化、認知症予防にもつながるので、習慣にされることをおススメします。