こんにちは。

先日、NHKの「あさイチ」でオーラルケアが特集されていました。

コロナ禍の生活になってから、およそ1年10ヶ月、その間に口の中の状態が悪くなっている人が増えているそうです。

その中で、新型コロナウイルスと舌苔(ぜったい)についてのお話が興味深かったです。

お話では、新型コロナウイルスで重症化する人の特徴の一つとして舌の汚れがあるというもの。

舌苔と呼ばれる舌の表面のコケ状に見える細菌の塊が、舌全体に広がっている人が軽症者、中等症者に比べて多いということが紹介されていました。

番組では舌苔は口臭の原因にもなるため、キレイにしておくことが重要だと紹介されていました。

確かに、中医学のWeb勉強会の中で新型コロナウイルスの患者さんの舌が舌の表面が見えないほどびっしりと苔が付いているという報告がありました。これは、ごく初期の段階から言われていることで、「新型コロナウイルスが湿邪の性質をもっている」からだと判断できます。

もともと 体内に余分な水分(湿) がある人が悪化しやすい傾向にあるのかもしれません。

中医学では、舌は健康の状態を映し出す「鏡」だと考えています。

舌を観察すると、その人の体の具合…とりわけ内臓の状態が分かります。

体の中の水分代謝の状態は舌苔に現われます。体内に余分な水分(湿)が溜まると、舌の表面にはベットリと厚い苔がついて、形もむくんで大きくなります。舌苔は、舌磨きだけで解決できる問題ではありません。

余分な水分(湿)が溜まる原因として、食べ過ぎ飲み過ぎによる胃腸障害があげられます。胃腸に水分が停滞し、消化不良で内容物が滞って苔が厚くなります。また、全身や胃に熱があると苔が黄色くなります。

生のもの(魚介類や野菜など)、冷たい飲食などの「生冷飲食」、脂っこいもの(脂身の多い肉・揚げ物・バター・ラードなど)、甘いもの(ケーキ・チョコレートなど砂糖をたくさん使ったもの)、味の濃いものなどの「肥甘厚味」のもの、唐辛子やこしょうなどの「香辛料」、アルコール、添加物の多い食品などは控えめに。