こんにちは。

新型コロナウイルスが今年に入って感染スピードが加速していますね。山口県を含め、29都道府県を対象に「まん延防止等重点措置」が適用されています。少し前まで15都県だったのに…。

感染力の強い「オミクロン株」への置き換わりが主な要因と見られ、山口県も最多記録を更新しています。

重症者は第5波の1/10に留まっているとのことですが、これが「オミクロン株」が弱毒なのか、ワクチン接種によるものなのかは分かりません。

引き続き、注意が必要なのは間違いありません。

空気が乾燥すると、鼻やのどの粘膜が乾燥して防御機能が低下して、ウイルスに感染しやすくなるので、改めて外出時のマスク、室内の温度や湿度を適度に保つことが大事になってきます。うがい、手洗いも大事です。

新型コロナウイルスの飲み薬、ラゲブリオ(モルヌピラビル)も承認され、軽症から中等症の患者さんに対して経口での治療が可能になりました。ただし、動物実験で催奇形性などが認められているため、妊娠している女性又は妊娠している可能性のある女性は服用できません。

カゼなどの原因ウイルスは、鼻や口から侵入すると、ものの10~15分ほどで体内に入って繁殖し始めます。

一般的なカゼのウイルスに関しては、直接効く特効薬がないため、解熱鎮痛剤などの対処療法で自然治癒力を待つのが一般的です。

中医学では、カゼの症状によって、主に、体が冷える「風寒タイプの青いカゼ」、発熱が出ている「風熱タイプの赤いカゼ」、お腹にくる「風湿タイプの黄色いカゼ」…の3つのタイプに分けて対処します。

風寒タイプ の青いカゼ

ゾクゾクっと寒気がして、水っぽい鼻水が出るのは、カゼの引き始めのサインです。このとき、のどの腫れや炎症がそれほどないようなら、体を温めて発汗させる「葛根湯」が効果的です。

風熱タイプ の赤いカゼ

熱で顔が赤く、のどが痛いときのカゼ。のどが赤く腫れて痛い、鼻水や痰が黄色くなって粘り気がある。この状態には「銀翹解毒散」が効果的です。

風湿タイプの黄色いカゼ

下痢や嘔吐、食欲不振を伴います。梅雨時だったり夏に引くカゼの場合、このカゼが多くみられます。体内の余分な水分を取り除きながら胃腸の機能を高め、発汗作用によって治す「藿香正気散」が効果的です。日本では「勝湿顆粒」という名前であります。

また、カゼの予防効果を高めるためには、体の免疫システムに欠かせないビタミンCや、体のエネルギーを生み出すビタミンB群も必要で、バランスよく栄養を摂ること。腸内環境を善玉菌優位の健康な状態に整えて、免疫力を高めておきたいです。また、板藍根という生薬は、カゼの流行する季節にはおススメです。 日本では 「板藍茶」というお茶があります。