こんにちは。山一薬局立小路店の岡村祥平です。

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今や世界中で広く愛飲されている「コーラ」。今や、トクホにもなっています。

もともとコーラは、清涼飲料水ではなくて、頭痛薬の原料として調合された「薬」というのはご存知でしたか?

そもそもコーラの原料は、アフリカ原産の常緑樹のその名も「コーラ」の種子のエキスなんです。このコーラの種子を噛むと興奮して活力が出るそうで、アフリカの人たちが好んで噛んでいるんだとか…。ただ、今は少なくなっているようです。

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1886年に、アメリカの薬剤師のペンバートンさんが、この「コーラのエキス」に「コカの葉」や香料を加えて、頭痛薬の「コカ・コーラ」として売り出したのが始まりなんだそうです。水で薄めて飲めば、二日酔いによる頭の痛みなどに効果があるそうです。

ある日、二日酔いのお客さんがペンバートンさんの薬局にやって来たんですが、あいにく手近に水がなく、間に合わせに炭酸水で割ったところ、二日酔いのお客さんはすっかり元気になり、その効き目に大喜びだったそうです。

これが評判で、シュワッと泡の出るコカ・コーラがアメリカ中に広まっていったようです。

日本には、1919年に輸入されたけれど、当時の日本人に馴染めない味だったようで、あまり売れず、いったん発売が中止になったそうです。これは大正時代の話です。

その後、第二次世界大戦後になってから、当初の占領軍の兵士やその家庭用として輸入され、その後一般的に広まったんだそうです。それが1961年以降のこと…。

当時は、コーラを初めて飲んだ人は「薬くさい」と驚いたらしいです。

今ボクたちの飲んでいる清涼飲料水のコカ・コーラには、「コーラのエキス」や「コカの葉」は入っていません。だから、頭痛には効くかどうかは分かりません。

昔は「薬」、今は「トクホ」。コカ・コーラのイメージがどんどん変わります。