こんにちは。

爪は皮膚の一部で、皮膚のいちばん外側の角質層が角質化して厚くなったもの。

その硬い性質で性質で指先を保護したり、指先に力を入れやすくし、様々な動作をスムーズに行うのに一役買っています。指先で物をつかんだり、細かい作業ができるのは、爪のあるお陰。爪で力の入れ具合を調整しています。もし、足の指に爪がなかったら、つま先に力が入らず、上手く歩けないんだそうです。大きな役割をしているんです。

硬いので、骨と関係があると思われている方もいるかもしれませんが、骨はカルシウム、爪はケラチンというタンパク質でできています。

半透明なので、皮膚やその下の血管の状態が透けて見えるので、血液の状態を知る手がかりにもなります。

健康な爪は薄いピンク色で、表面もツルツル。白っぽくなったら、貧血やタンパク質不足。爪の水虫、爪白癬にかかると、白く濁ったり、黄褐色に変色します。血液の循環が悪いと紫色に変色。赤黒いと肝臓の病気、赤みが強いと脳血栓や心筋梗塞の疑いがあるそうです。

爪の根元にある乳白色の半月形の「爪半月(そいはんげつ)」。よくその「爪半月」が見えないと不健康だと言われますが、「爪半月」の見え方は人それぞれなので、健康状態とは直接関係ないようです。

爪も、色だけでなく状態によっても健康チェックに役立ちます。例えば「スプーン爪」「バチ爪」「二枚爪」「陥入爪」「横スジ」「縦スジ」など。

スプーン爪…スプーンのように爪の真ん中がへこんで、爪先が反り返った爪です。貧血や甲状腺機能亢進症が疑われます。

バチ爪…指先が丸くふくらみ、爪も丸く盛り上がっている状態。心臓や肺の病気が疑われます。

二枚爪…爪の先が薄くてもろく、はがれやすい爪。鉄欠乏性貧血や血行が悪い人に多く見られます。

陥入爪…爪の角が皮膚に食い込んで炎症を起こした状態。深爪をしたり、足に合わない靴を履くことで起こります。

横スジ…過去に病気をして爪の成長が妨げられたり、貧血、体調不良などによって、爪に横スジが入ります。

縦スジ…爪に縦スジが入るのは、皮膚のシワと同じ老化現象。また、過激なダイエットによる栄養状態の悪化も原因です。

爪の伸び方は年齢や健康状態によって異なりますが、1日に約0.1mm、10日で約1mm伸び、1ヶ月で3~4mm。約6ヶ月で生え変わります。このことから、爪の様子を見ると、過去の健康状態を知ることもできるようです。

爪もそう考えれば、大切なもの、奥が深いものなんですね。