こんにちは。

中国茶は種類が豊富。発酵の度合いや発酵のさせ方によって「緑茶」「白茶」「青茶」「紅茶」「黄茶」「黒茶」の6つに分類されます。ほかにも花を用いた「花茶」や、漢方素材を加えた「加工茶」などがあります。

それぞれのお茶の特徴をご紹介します。

140114_2

・緑茶…発酵させないお茶で、茶葉を摘んでからすぐに加熱処理をし、茶葉を発酵させる酸化酵素のはたらきを止めます。日本の緑茶は大半が茶葉を蒸して熱を加えるのに対して、中国では茶葉を直接窯で炒る窯入り製法が主流なんだそうです。日本の緑茶より渋みが少なく、スッキリとしたさわやかな風味です。体の熱を取る涼性の性質があり、ビタミンCが豊富です。中国でもっとも生産量が多く、広い地域で作られています。浙江(せっこう)省や江蘇(こうそ)省、安徽(あんき)省などが名産地として知られています。

・青(せい)茶…半発酵のお茶で、日本では中国茶の代名詞のようになっている烏龍茶が代表的なお茶です。茶葉を干して水分を緩やかに蒸発させながら発酵させ、発酵の途中で加熱して酸化発酵を止めます。その後、茶葉を揉んで乾燥させて仕上げるんだそうです。数多くの種類があるようです。発酵の度合いも15~70%と幅広く、性質が緑茶に近いやや涼性のものから紅茶に近い温性のものまで様々です。福建(ふっけん)省や広東(かんとん)省、台湾が主な産地です。

・紅茶…現在では世界的に飲まれている紅茶。そのルーツは中国です。紅茶は酸化酵素を十分にはたらかせた、完全発酵のお茶です。体を温める温性の性質です。一般的に茶葉を刻んでブレンドすることが多いそうですが、中国紅茶は葉の形がそのままのものが主流だそうです。また、インドやスリランカ産の紅茶に比べて、渋みが少なくまろやかなんだとか。安徽省、福建省、広東省、雲南(うんなん)省、台湾などでつくられています。

・黒茶…茶葉の酸化酵素の発酵ではなく、微生物(麹菌)で発酵させたお茶です。緑茶とほぼ同様に製茶したあと、軽く蒸して堆積し麹菌を作用させるので、後発酵茶と言われています。特有のカビ臭さがありますが、長時間熟成させた黒茶は、深くまろやか。数十年経ったビンテージものはとても高価です。円形型や貨幣の形にプレスされたものもあります。性質は温性で、脂肪を洗い流す作用があります。黒茶といえば雲南省の普洱(ぷーある)茶が有名です。それ以外では、四川省、広東省が産地です。

・花茶…花を用いたお茶のことです。緑茶や青茶に花の香りをうつしたり、茶葉に花をブレンドしたもの、花やつぼみを乾燥させたものとがあります。茶葉に香りづけした花茶は、製品に含まれる花が少ないほど上質なものなんだそうです。湯を注いでそのまま飲んだり、好みのお茶を加えたり様々です。花の香りはリラックス効果が高く、花自体にも薬効があります。福建省や広東省、浙江省、台湾などが産地です。

お茶もそれぞれ違いに特徴があります。