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「血」のはたらき

こんにちは。

「血(けつ)」は全身の栄養を滋潤するはたらきがある赤い物質で、血脈(血管)の中を循環しています。「血」は西洋医学の血液とほぼ同じ意味ですが、血液の成分や血液循環を含む少し広いものを指します。

「血」は飲食物から「脾胃(消化器系)」によってつくられた精微物質から、「心(精神活動と循環器系)」と「肺(呼吸器系)」の気化作用によって生み出されます。「心」が統率して、「肝」がこれを貯蔵して血管内をめぐります。

特に女性は「月経」や「妊娠」「出産」など、「血」との結びつきが強いです。

中医学では「血」のはたらきには「栄養(えいよう)作用」と「滋潤(じじゅん)作用」があるとしています。

「栄養作用」は全身の組織に酸素や栄養を与えるはたらき、「滋潤作用」は髪や爪、筋肉や皮膚などの各器官に潤いを与えるはたらきです。

ものを考える…には「血」が必要です。よく、体重のわずか2%の脳が、全エネルギーの24%を消費している…と言われています。また、ものを見る…のも「血」が必要です。

そして、「血」が足りない場合、栄養が足りないだけでなく、潤いを失っています。目がショボショボして乾燥している状態は体の「血」が不足しているときによく見られる症状です。また、皮膚が乾燥している状態や、筋肉がつる…なども。

また、「血」は熱を運ぶ役割も担っています。

また「血」には精神の興奮を鎮める作用も…。「血」には大脳機能に対する鎮静作用があり、精神の興奮を鎮め、睡眠や記憶、意識の安定を図るはたらきがあります。

なので、「血」が不足する…ということは、こうした精神活動にも悪影響を及ぼすことにもなります。

「血」は「陰」に属します。「陰」の意味として「静」であり、水のような液体であることが含まれます。一方「陽」は「動」であり、火のような性質が…。つまり、。「陰」「陽」は、それぞれ「静」と「動」の性質をもっているのです。

「血」が不足すると、相対的に「陽」が多くなります「静」が足りないということは、相対的に「動」が増えます。「動」が多くなると、不安の状態が生まれます。動悸がする、不安である、イライラする、眠れない…など。

精神的な症状である不眠症、不安症、動悸などには、「血」を養い、「血」を増やす「養血薬」で対応することも…。

「気」は臓器を動かしているエネルギーですが、「血」はそのエネルギーを得て体の中をめぐります。つまり「気」と「血」は相互に力を供給しあう関係です。「血」の異常は「気」の異常を伴うことも。

「気」や「血」という考え方から、中医学的に判断すると、症状がつながってくることもあると思います。

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