こんにちは。

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食物アレルギーは大人にもある反応ですが、特に0~3才の乳幼児に多いことが知られています。でも、こうした乳幼児の食物アレルギーは、成長するに従い、自然に軽くなったり、治ったり。

これは、乳幼児の消化機能が未発達なため。消化機能が発達してくることで、症状が出にくくなくなるように。

基本的に、全ての食物は人の体にとって「異物」です。アレルゲンとしてアレルギーを起こしうることもあるんです。でも、実際はほとんどの人はアレルギーは出ません。人の消化器には、食物でアレルギーを起こさない仕組みが備わっているんです。

食物は口から入って、胃、十二指腸などを通過するうち、胃酸や、すい臓などから分泌される消化酵素の助けを借りて小さく分解されていきます。小さくなってはじめて小腸で吸収されます。

お米やイモなどの炭水化物はブドウ糖に、肉や魚などのタンパク質はアミノ酸に、脂は脂肪酸に分解され、はじめて小腸で吸収されます。

人が食物をアレルゲンとして感じないのも、この分解のお陰。そして、その食物を栄養やエネルギー源として活用することができるのも、分解のお陰なんです。

しかし、乳幼児はこうした消化能力が未熟です。消化酵素も十分でありません。

食物が十分に分解されず、大きな分子のままで体に取り込まれることになるんです。そうすると、体の免疫組織がこれを異物と認識し、アレルギー反応を起こしてしまうんです。

また、もう一つ重要なポイントが…。人はこうして消化管から入ってきたものに対し体に「いいもの」「悪いもの」を見分ける「免疫寛容」という能力が備わってきます。また、赤ちゃんのうちは、そうした免疫の判断力も未熟なんです。

乳幼児は、こうした消化管の機能のすべてが未熟…ということです。でも、成長するにつれて、こうした機能もちゃんと備わって来るんです。ただ、個人差はありますが…。

そうすれば、それまでアレルゲンとされていた食物を食べても、アレルギー症状が出にくくなる…ということになっていくんです。

なので、そういった場合は消化能力を助けてあげるようなものを摂られるといいと思います。