こんにちは。

生薬の「黄耆」。このはたらきは補気薬といって、気を補う・元気をつけるはたらきがあります。それに加え「黄耆」は、動かすはたらきがあります。だから、中のものを外に出すはたらきでがあるんです。それは、「黄耆」の「托毒排膿(たくどくはいのう)作用」で、体の中の悪いものを外に出す…というものです。

この作用をもとに、中国で色々な使われ方がされているそうです。

例えば、高齢者の肺炎。熱が下がっても、痰が出来らない…というときに使われるそうです。

以前、中医師の劉伶先生がマイコプラズマ肺炎にかかったときに、「黄耆」製剤をのんだら、1日でゴミ箱いっぱいのティッシュの山が出来たそうです。そしてすぐに治ったそうです。肺炎で、喉の奥に痰が溜まって出て来ないとき、「黄耆」を使うとドンドン痰が出て来るんだそうです。

また、中国の病院では透析前の患者さんに「黄耆」を使うそうです。それも大量の「黄耆」を。中国で透析は自費になります。透析となると家が破産するので、なんとか透析にならないように…ということで透析を遅らせる漢方治療をされるそうです。

そのときに、その病院では大量の「黄耆」と一緒に「丹参(たんじん)」という生薬の入った活血薬をのむんだそうです。「丹参」で腎臓組織の再生を助け、「黄耆」で体の中に溜まっている毒を出す…というはたらきで使われているんだそうです。「黄耆」は「漢方薬の透析」の役目をしてくれているのでしょうか…。

改めて、「黄耆」の力のすごさを感じました。