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ストレスからくる気の滞り

こんにちは。

中医学では、ヒトの体は「気」・「血」・「津液(水)」などで構成されていると考えます。

この中の「気」とは内臓や組織・器官のはたらきを活発にして生命活動を支えるエネルギーのこと。そして、情報を伝え体全体のバランスを整える「情報伝達物質」でもあります。

エネルギーとしての「気」は、それぞれの内臓の生理機能を行う上での活動源となります。

たとえば「心気(しんき)」は心臓を拍動させて血液を全身に送る、「脾気(ひき)」は消化吸収を行う、「肺気(はいき)」は呼吸を行うエネルギー源となるんです。

そして、伝達物質としての「気」は主に肝臓によってコントロールされていて、「肝気(かんき)」と呼ばれています。

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ストレスが加わると肝の「気」の流れが悪くなり、「気滞(きたい)」という状態が発生します。

「気滞」の症状としては、イライラする、胸や脇腹あたりが脹ったような詰まったような感じがする、おなかが脹りガスやゲップが多い、頭が脹ったように痛むなどの症状があらわれます。

ボクたちが気持ちを落ち着けるときに深呼吸をしたり、嫌なことがあるとき、思わずため息をつくのは、ストレスによって発生した気の滞りを解除しようとする、本能的な反応ということになります。

「肝気」が停滞すると、更に心臓、胃腸、肺などの機能をコントロールすることができなくなるので、動悸、息切れ、過呼吸、食欲不振、下痢、便秘…などの症状が出ることがあります。

このような症状では、心臓や胃腸などが悪いわけではないので、検査をしても「コレ」といった原因が見つからず、自律神経失調症などと診断されることもあります。

中医学では、これらの症状を引き起こした根本的な原因である「気滞」を改善することが必要と判断できます。

このような場合、「肝気」の流れをスムーズにする「理気薬(りきやく)」あるいは「疏肝薬(そかんやく)」と呼ばれる漢方薬を使います。

「気滞」が更に激しくなると、今度は一気に爆発し、これに伴い血液も上昇しますので、のぼせ、頭痛、目や顔が赤い…などの症状があらわれます。

このような状態を「肝陽上亢(かんようじょうこう)」と言い、上ってしまった熱い気(陽気)を鎮める「潜陽薬(せんようやく)」と一緒に使うことも。

特に、春は「肝」の「気」を巡らせるはたらきを衰えさせるので、このような「気滞」から来る症状が出やすい時期です。

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