こんにちは。

中医学の考え方に、「未病を治す」という言葉があります。「未病を治す」というのは、「本格的な病気になる前に予防をしましょう!」ということです。

それには、正しい食生活、正しい生活習慣、体質に合った漢方薬などで予防し、それが健康につながると考えます。

そして、四季に合わせた「生活養生」というのがあります。今回それのご紹介です。

131031_1

春…気分を明るく伸びやかに
中医学では、春は発生の季節と言われます。自然界では、温かい春になって植物は一斉に芽を出し、動物も冬眠から醒めて活動しはじめる季節です。

人間も心身ともに伸びやかに、明るい気持ちで生活を。もし、それに逆らって沈んだ気持ちでいると、神経症や皮膚病や鼻炎など…になりやすいようです。

そんなときは適度な運動をして発散するのがいいです。さらに、気分をめぐらせる効果のある漢方薬をのんで予防するとさらにいいです。

131031_2

夏…適度に汗をかいて
中医学では、夏は成長の季節と言われます。草花は生い茂り、万物みな活動が最高潮になる季節です。

しかし、暑いからといって、冷房の中ばかりにいてはダメで、1日1回は適度に汗をかくことが必要です。

もしそれに逆らうと、熱がこもってしまって、体の中で熱が集まりやすくなり、「心臓」に負担がかかります。

熱がこもると冷たいものが欲しくなり、冷たいものの摂り過ぎは「胃腸」に負担がかかります。

熱がこもらないように、「心臓」や「胃腸」を助ける漢方薬をのんで予防するといいです。

131031_3

秋…気持ちを落ち着かせて
中医学では、秋は収斂(しゅれん)の季節と言われます。自然界では万物が実を結び、全てのものが引き締まって収納する季節です。

あれこれやろうとイライラしたり、あまり活動的になりすぎてはいけないようです。

もしそれに逆らうと、体液が損なわれて「肺」が乾燥してカゼを引きやすくなります。乾燥したセキが出やすく、皮膚もカサカサしやすくなります。

気を引き締めて体液を補う漢方薬をのんで予防するといいです。

131031_4

冬…体力を温存するように
中医学では、冬は収蔵(しゅうぞう)の季節と言われます。万物が静かに閉じこもりエネルギーを蓄えて貯蔵する季節です。あまり活動的になりすぎてはいけないようです。

寒いからと厚着し過ぎや汗をかき過ぎるのもダメです。それに逆らうと、体が冷えやすく抵抗力が落ちて、カゼにもかかりやすくなり、体力が消耗して疲れやすく、気力衰えてしまいます。また、オシッコも異常に近くなったり、スッキリでなく出なくなることも…。

体力を蓄えて、体を温める漢方薬をのんで予防をするといいです。