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日本の3大死因と言えば、「悪性新生物(ガン)」「心疾患」「 脳血管疾患」の順だそうですが、患者数としては、「心疾患」「 脳血管疾患」「悪性新生物(ガン)」の順で断然、「循環器疾患」が多くなっています。

そんな、「循環器疾患」に対して開発された漢方薬が「冠元(かんげん)顆粒」です。

「冠元顆粒」は、もともと1970年代に中国で開発された「冠心Ⅱ号方(かんしん2ごうほう)」という虚血性心疾患の特効薬をもとに、日本人に合わせた処方にアレンジした処方です。

中国では、狭心症や心筋梗塞などの「虚血性心疾患」を「冠心病(かんしんびょう)」と言います。

「冠心Ⅱ号方」の開発には、日本と同様、北京や上海などの都市部では、食生活の欧米化やストレスの増加が急激に増加してきた…という背景があります。

1966年に起きた「中華大革命」は、中国全土に激しい思想弾圧の波が渦巻き、国民のストレスは極限までに高まったそうです。このことも「冠心病」の急増にもつながったようです。

あまりの「冠心病」の増加に、中国医学会は国家プロジェクトとして、「冠心病」の治療薬の研究を行いました。その中で際立った治療効果を示したのが「丹参(たんじん)」を配合した「冠心Ⅱ号方」だったんです。

「冠心Ⅱ号方」の治療効果はなかなか素晴らしいもので、薬理研究をした李連達(りれんたつ)医師の研究レポートによると、「心筋梗塞の発作を起こした人に冠心Ⅱ号方を注射すると血栓が溶解しはじめた…」と報告をされています。加えて「血液中のコレステロールや中性脂肪も減少し、動脈硬化で狭くなった冠状動脈の内腔が広がってきた…」という報告もあるようです。

中国では、現代医学を学んだ「西医」と、伝統医学を学んだ「中医」によって、それぞれの医学の長所を生かそうとする「中西医結合(ちゅうせいいけつごう)」運動が推し進められて、その地道な努力の結果、この全く新しい「冠心Ⅱ号方」が生み出されたんです。

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この「冠心Ⅱ号方」を大衆向けにさらに改良したのが「冠元顆粒」です。