こんにちは。

「免疫力」…。「疫(病気)から免除(免れる)力」…です。本来は健康維持や予防として最も大切なものです。

その他には、「自己と非自己を見分ける力(自分か自分じゃないか)」「体の中をしっかりと見る目(異物認識)」…も含まれます。

ボクたちは2種類の免疫系をもっています。

1つは、生まれつきもっている免疫系で「自然免疫」と言い、異物が侵入した度ごとにはたらく免疫です。

もう1つは「獲得免疫」と言って、一度侵入した異物を記憶していて、再度その異物が侵入すると素早くその異物に限定された防衛機構がはたらきます。

日常、免疫ができた…と言うものは、この「獲得免疫」のことを言います。

全く新しい異物が侵入した場合、数日間は「自然免疫」がはたらき、その後7~10日すると「獲得免疫」が活動を始めます。従って、異物の排除が急ピッチで進みます。

もし、これが過去に侵入したことのある異物の場合なら、数日間で「自然免疫」と「獲得免疫」が共同で異物を排除する…と考えられます。つまり、「獲得免疫」が活動し始めるまでが短くなります。

ボクたちの体の中には、呼吸や食物の摂取などによって「細菌」「ウイルス」「ダニ」などの異物が体内に侵入して来ます。

免疫が健全にはたらいている場合、それらの異物は排除されて病気になることはありません。

ただ、ストレスなどで「免疫力」が低下していると、異物の侵入・増殖を防ぐことが出来ずに、病気を発症させます。

また、異物の増殖は日本の四季…とも密接に関係しています。

ちょうど今、高温多湿の夏から秋にかけては、細菌が増殖しやすい食中毒が発生しやすくなります。

低温低湿の冬にはインフルエンザが流行ます。

「免疫力」は適切な反応をすればいいんですが、ときには体に重篤な害を及ぼさない異物に対しても、体が過剰に反応し、体に傷害をうけることがあります。これを「アレルギー」と言います。

その代表が花粉症で、花粉の飛散する春は多くの人が悩まされます。

「免疫」も「アレルギー」も「白血球」のはたらきで起こります。

つまり、免疫の低下も、免疫の亢進(アレルギー)も、免疫の狂い(自己免疫疾患)も、「白血球のはたらきが落ちている…」ということです。