こんにちは。

先日勉強会で、VEGF(血管内皮増殖因子)についてお話を聞いてきました。

VEGFというのは、血管を伸ばす因子、血管を新たに作る物質です。非常に多くの所に関わっているんだとか。

新生血管は生体にとってはなくてはならない生理的な現象で、創傷治癒の過程や再生、胎児の血管形成、子宮内膜、卵胞形成などにおいて重要な役割を果たしています。

VEGFは新生血管を伸ばしたり血管から栄養や酸素を適正な場所で下すのに働くんですが、チョットした事で悪さをするようです。

悪さをしたVEGFは病的な新生血管を伸ばして多くの病理過程で観察され、様々な疾患と密接に関係するのです。

今、病院でもVEGFを何とかしようと抗体医薬品(自然治癒力がもたらす抗体を体外で造り人工的に細工した薬)が登場しています。分子標的薬ともいいます。

抗ガン剤で、ガン細胞の新生血管を抑制するもの(ガンに血管が伸びないような薬)としてアバスチン、眼科でよく使われる新生血管を抑制するもの(黄斑変性症のような、網膜に異常な血管が伸びなくする薬)としてペガプタニブ(マクジェン)とラニビズマブ(ルセンティス)という薬を使うそうです。

漢方薬やサメ系の健康食品にもVEGF抑制作用のものがあります。

調節の効かない異常な新生血管は、もろい上にガタガタです。

眼科では新しい血管ができると、網膜がひずんだり、出血したり剥がれると失明するというリスクがあるので、新しい血管ができて欲しくないのです。

ガン細胞に関しては、新生血管が伸びてガンに栄養が行くと、ガンが増殖して大きくなります。ガンに対しては「免疫細胞に食べさせる事」と「栄養を断つ事」が車の両輪とする対処をしていきます。ガンが自分で栄養を引っ張る事ができなければ、せいぜい2~3mmしか大きくならないそうです。「免疫細胞に食べさせる」ものに、キノコ系の健康食品、「兵糧攻め」としてよく使われるものに、サメ系の健康食品があります。

VEGFは栄養や酸素を血管の壁の外へ運び出すという大切な働きがあります。でなければ、栄養が血管の中をただ一周するだけです。ただ、栄養や酸素が不足すると、VEGFは新たに道路を作ろうと、新生血管を伸ばすようになるそうです。これが問題なんだという事です。

つまり、いい循環を確保する事が、VEGFが悪さをさせない事につながるという事です。

だから、目の症状もブルーベリーや八味地黄丸や杞菊地黄丸などの目の栄養だけではダメ。

松寿仙やササカールなどで、しっかりいい血液循環を確保することが大切だという事のお話でした。