こんにちは。

先日のマーケティングシンポジウムでのエリカ・アンギャルさんのトーク&ディナーショーに参加しました。

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エリカさんは栄養コンサルタントで元ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタント。2004年から8年間ミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントとして、知花くららさん(2006年世界2位)、森理世さん(2007年世界1位)をはじめ、世界一の美女を目指すファイナリストたちに「美しくなる食生活」を指南されていた方。

エリカさんの言う美しさとは、身体(Body)と心(Hert)のバランスがとてもよく取れていること…。身体(Body)…正しい知識を身に付け、食べ物を正しく選んで、スリムな体の維持。心(Hert)…自分と向き合い、自分らしさを受け入れて幸せを感じ感謝する…というものです。

食事については「インスリンが低い」「血糖値が低い」「中性脂肪が低い」…ということに気を付けるということ。

ダイエットをすればキレイになる…というのは間違い。血糖のコントロールというのが重要なんだそうです。伝統的な日本食は血糖を穏やかに上げる理想的な食事なんです。

パン食は血糖を一気に上げます。特に小麦に含まれるデンプンである「アミロペクチンA」は糖分になるのが早く、食べると砂糖よりも血糖値を上げるんだそうです。また小麦のタンパク質である「グルテン」は、脳内で麻薬のようなはたらきをするんだとか…。「もっと食べろ、もっと食べろ」と囁くようです。

それに加え、大体の食パンやケーキなどに入っている「トランス脂肪酸」。マーガリンやショートニング、加工植物油脂などのことです。中性脂肪を上げるだけでなく、不妊症の原因になりうる…というお話でした。

ハーバード大学の有名な実験で、毎日4gのトランス脂肪酸を摂り続けると、不妊症のリスクが70%上がるんだそうです。パンケーキ1個に3g程度なので、簡単に4gは摂れてしまいます。スーパーなどで成分表示を見てみると、パンやお菓子のほとんどに入っているのが分かります。

トランス脂肪酸のマーガリンやショートニング、加工植物油脂は、原料となる植物油などの液体の油を、水素を添加して融点を上げ、常温でも固まるようにしたもの。バターやラードの代用品…ということですが、水素を添加することで分子の立体構造が変わっています。海外では規制がかかっている恐ろしい油なんです。

逆に摂りたい油としては、「オメガ3」と言われる油。魚油(EPA、DHA)やオリーブ油、アボカド油、マカダミアナッツ油などに含まれています。脂肪になりにくい油の優等生で、痩せやすい体にしてくれるんだとか。

つまり、「トランス脂肪酸は悪い油」で「一価不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸は良い油」…ということです。

エリカさんは30年前、大分県日田市にホームステイされたときに日本食に出会ったそうです。オーストラリアではパンやシリアルなどが朝食にあがるそうですが、日本では野菜や魚、味噌汁…といった食事。1ヶ月の滞在中にニキビがキレイに治り、日本の食生活に感動されたそうです。

伝統的な和食が、「インスリンが低い」「血糖値が低い」「中性脂肪が低い」…理想的な食事なんだそうです。それも、2000年より前の日本食が…。

まずは、何か買う前に「食品の成分表示」を見てから買うことに決めました。