こんにちは。

中医学では7の倍数で女性の体の状態を説明しています。

14(7×2)歳前後に初潮を迎え、21(7×3)歳から女性としての成熟期に。その後、28(7×4)歳をピークにして、35(7×5)歳からは少しずつ老化が始まります。やがて42(7×6)歳を迎えると、老化が加速し、49(7×7)歳前後には閉経を迎えます。

14歳の初潮から49歳の閉経を迎える35年間、女性には毎月生理があるわけです。

131029_4

そんな生理ですが、ふつうの生理というのはどんなものか…。

生理周期
前回の生理が始まった日から今回の生理が始まる日の前日までの日数ですが、ふつうは28日±7日…つまり21日~35日くらいが正常と言われています。加えて周期は一定していなければいけません。先月は22日、今月は33日…とうのは正常とは言えません。

生理期間
生理が始まった日から完全に終わる日までの日数のことで、通常は5~7日と言われています。1日目はやや少なく、2~3日目は多く、その後徐々に少なくなります。

生理の血の状態
色はやや暗めで塊はありません。

おりもの
人によって違うようですが、生理前2~3日と生理前14日前後(排卵期)に透明なおりものが少し分泌されます。

生理に伴う症状
少々の不快感を伴うことが一般的です。

以上が、ふつうの生理…と言われています。

ただ、生理のトラブルを抱えている女性も多いです。子宝相談の方もそうですが、皮膚病などのご相談の方にも、生理が不順な方は意外と多いように思います。

たとえば、

生理周期
少しずつ早くなる、あるいは少しずつ遅くなる、不規則。

生理期間
3日以内、1週間以上ダラダラ続く、不定。

生理痛(月経痛)
刺すように痛い、張るように痛い。

生理の量
以前より多い、あるいは以前より少ない、または月により不定。

生理の質
色が薄くサラサラ、色が濃くネバネバ、レバー状の塊が出る。

おりもの
透明なものが何日も続く、黄色くニオイが強い。

月経に伴う症状
胸が張って痛い、頭痛、肩こり、頭痛がする、腰が重だるい、眠気、めまい、ふらつき、下痢、便秘。

実は、このような症状は体質や体調とも関係があります。一概に婦人科の病気…としてのみ考えるのでは本当の意味での治療にはなりません。月経痛に痛み止め…というのは根本的な治療とは言えません。

体質は健康と直接関係がありますが、特に女性は自分の体質を知っておく必要があります。

なぜなら、女性の生理のしくみはとても複雑…。多くのシステムが協力して子宮のはたらきが正常に保たれて、はじめて順調な生理が繰り返されるからです。

生理が始まると、子宮から出血するわけなので、当然ながら血液が必要です。血液の材料となる栄養分は胃腸から吸収され、造られた血液は肝臓でストックされます。これが徐々に子宮に送られ、受精卵を育てる準備がなされます。

もし妊娠しなければ体外に排出され、これが生理となるわけです。生理のあとは次の妊娠のために再び子宮に血液が送り込まれていきます。

このサイクルが正常に行われるためには、「子宮が十分に発育していることと、排卵が行われていること」…が重要となってきます。

中医学は「腎精(じんせい)=腎」が関係している…と考えます。「腎精」とは人間の成長・発育・生殖にとても必要なもの…現代医学でいうホルモン系統のようなもの。

その「腎精」が、女性の場合7の倍数で変化していく…21歳頃に安定し、28~35歳頃にピークを迎え、一般的にこの頃が「出産適齢期」…と言われます。その後は「腎精」も衰え始め、49歳くらいに閉経を迎えます。

中医学では「腎精」の衰え=老化…に対する漢方薬を使いながら、体質に合わせ体全体のバランスを整えていきます。