こんにちは。

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冬は大気の乾燥により、皮膚から奪われる水分量が増えます。加えて、気温が低く新陳代謝も低下するため、皮脂の分泌量も減少します。そのため、皮膚の保湿機能が低下し、乾皮症・皮脂欠乏性湿疹、アトピー性皮膚炎の悪化、ひび割れ、しもやけ・あかぎれ、フケの増加などが起きやすくなります。

体の中で乾燥しやすい部位としては、頭、下腹部、スネ、目や口の周りや頬、手のひら、足の裏などです。

皮脂を分泌する皮脂腺の多くは毛穴の中にあるため、毛穴のない手のひらや足の裏は乾燥しやすい部分と言えます。

特に手のひらは家事などで頻繁に水や物に触れる機会が多く、奪われる皮脂の量も多くなります。よく使うところでもあるので、一度荒れると刺激を受けやすくなり、どんどん悪化してしまう…という悪循環に。

また、目の周りや口の周り、頬なども常に外気にさらされ、皮脂の分泌量が少ないことから乾燥しやすい部位でもあります。

冬の手荒れ・肌荒れへの基本は、「皮脂をとり過ぎず、しっかり保湿」です。

入浴や洗顔直後の肌は潤っていますが、保湿をせずにいると、肌の水分量は急速に低下するため、すぐに保湿をすることが大切です。また、保湿剤には「水分を補うもの」「油分を補うもの」などがあるので、使い方が大切です。

自宅でできるセルフケアとしては、「外的なケア」「入浴時」「手のケア」「顔のケア」などがあります。

外的なケアとしては、「保湿性の高い肌着を着用」「加湿器を使用」。

入浴時には「体をゴシゴシ洗い過ぎない」「爪を立てずに優しく洗髪」「入浴後、タオルで優しく押さえるようにして水分を拭き取る」「すぐに保湿剤を塗る」。

手のケアは「家事などで手を使う場合は綿の手袋を」「ハンドクリームを塗る」。

顔のケアは「メークをよく落とす」「ぬるま湯で洗顔」「保湿剤を使う」。

また、肌荒れを引き起こす原因の1つに紫外線も関係しています。紫外線を浴び続けると肌は老化し、保湿機能も低下します。冬でも夏の約半分の線量が降り注いでいるようですので、冬でも紫外線対策を忘れずに。