こんにちは。

「冷え」は女性特有の悩みと思われがちですが、子どもからお年寄りまで老若男女幅広い人に見られる症状です。

とはいえ、女性に多いことは事実。女性は男性に比べて熱を生み出す器官である筋肉量が少なく、冷えやすい状態にあります。さらに、女性の場合は毎月の生理、妊娠、更年期など、「冷え」が痛みやむくみなどの不調に直接結びつくことを実感しやすい…ということもあります。子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系の病気では、「冷え」が見られることもあります。

そのほか「冷え」は、むくみ、頭痛、疲れやすい、肩こり、腰痛、頻尿、肌のくすみなど様々な影響を及ぼします。「お風呂に入ったり、温めると症状がラクになる…」という場合は、「冷え」が関係していると考えられます。

また、「冷え」があると寝付きにくくなり、眠りの質も悪くなります。体の表面が温まり、手足はポカポカして、手足から熱が放散されることで、深部体温が下がって、眠くなります。「冷え」体質の人は血液が末梢まで行き渡りにくいため、手先、足先からの放熱がうまくいかず、体温が下がりにくい状態に…。

睡眠には、疲労回復、免疫力アップ、新陳代謝の促進などたくさんの役割があります。食べないよりも、眠らない方が体へのダメージは大きい…と言われているからです。1日活動して疲れた脳と体を休息させるために、眠りは必要不可欠です。

さらに問題となるのは、「冷え」によって免疫機能が低下すること。

体の免疫機能は深部体温が37℃前後ではたらくため、冷えが強く全身の低体温を伴う場合は免疫力が低下し、カゼなどの感染症につながったり、ガンの原因になったりする恐れもあるんです…。

「冷え」は「万病の元」と言われるように、体の危険信号です。