こんにちは。

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冬のイメージと言えば「こたつにミカン」。この時期ミカンはよく目にします。

ミカンには、皮膚の粘膜を保護してカゼやインフルエンザの原因となるウイルスの侵入を防いだり、免疫力を高めてウイルスを寄せ付けないビタミンCが豊富です。

1日の成人のビタミンC摂取の推奨量は100mg。ミカンMサイズ1個のビタミンCに30mg含んでいる…と言われるので、4個以上でクリアです。ただ、感染予防にはもっと多くのビタミンCが必要かもしれません。

また、ビタミンCはコラーゲンの構成を助けるので、お肌のハリも保ち、乾燥が厳しい冬には積極的に摂りたいです。

ミカンの鮮やかな色味は「βークリプトキサンチン」と呼ばれる色素成分の一種で、細胞の酸化を防いで老化を予防したり、美肌をキープしてくれる…と言われます。

また、ミカンには体内の余分な脂肪を排出するはたらきのある食物繊維が豊富なので、便秘の予防や緩和に役立ちます。デトックスパワーのある食物繊維は、特に薄皮や筋に豊富に含まれています。

また、薄皮や筋には「ヘスペリジン」と言われる水溶性ビタミンも含まれ、毛細血管を丈夫にしたり、ビタミンCの吸収をサポートするはたらきがあると言われていますので、ミカンは薄皮や筋ごと食べるのがおススメです。

加えて体内の余分な塩分を排出するカリウムが豊富で、高血圧やむくみなどを防いでくれます。

漢方薬でよく使われるのはミカンの皮で、「陳皮(ちんぴ)」と言います。

「陳皮」は温州ミカンの皮。「陳」という言葉には、「古い」という意味があります。そして、古いほどいいとされています。褐色になるまで寝かせた「陳皮」は、香りも良く、治療効果が優れていることからこう名付けられました。

「陳皮」の主なはたらきは「理気健脾(りきけんぴ)」、胃腸のはたらきをよくします。ストレスのため胃腸の気の流れが悪くなったり、これによって生じた、食欲不振、腹部の膨満感、むかつき、嘔吐、下痢などの症状にも…。

ミカンは実も皮も利用できるフルーツです。