こんにちは。

冷え性ほど一般の人からも、また医師からも軽く扱われている病態はないかもしれません…。しかし、冷えほど多彩な病気を引き起こすものはないかもしれません。

冷え性に悩む人は意外に多く、手足や腰がいつも冷たく感じる状態で、他人よりも寒がりである場合を一般的に「冷え性」と言います。

「冷え」は男性にも見られますが、やはり女性の方が多いです。

冷たい空気は下の方に溜まります。足元が冷たい空気の影響を一番受けやすい部位で、冷えると血流が悪くなります。そうすると冷える…という悪循環。その冷えは腰、下腹部へと次第に移動していきます。

手足の場合は常に動いているので、ある程度の血液の循環はありますが、腰や下腹部はそうはいかず、一度冷えてしまうとなかなか温まりません。なので、特に腰や下腹部は冷やさないように…。

冷えると血液循環が低下して、老廃物や炭酸ガスがたまります。体が冷えると細胞への血液の供給が十分に行われず、必要な酸素や栄養物が不足し、不必要なものがたまってくるからです。すると、細胞のはたらきは低下して、色々な変化があらわれてきます。

冷えの対策には「衣」「食」「住」からの取り組みを…。衣類や住まいの環境の改善と共に食事の注意が必要です。生野菜や生ものは体を冷やします。火を通すことをおススメします。 冷たい飲み物は控えましょう。

冷えに対して使用する漢方薬も様々です。

全身的な冷えに対するもの、下半身の冷えに対するもの、腹部の冷えに対するもの、冷えのぼせに対するもの、血流を改善させるもの…。それぞれの病態に対し、漢方薬を使い分けます。場合によっては、相乗効果を期待して2種類以上の漢方薬を合せることも…。