こんにちは。

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「お腹や腰が冷えてつらい」「手足がいつも冷たい」など、女性を悩ませる代表的な不快症状である「冷え」。

「病気じゃないから…」と冷えをそのままにすると、頭痛や腰痛、肩こり、膀胱炎など、様々な不調を引き起こすことになります。

「冷えは万病のもと」。仕事や子育てで忙しく生活している女性にとって、自分のことは後回し…。「冷えくらい我慢すれば大丈夫!」と考えてしまいがちです。

冷えをそのままにすると、体と心に大きなダメージが…。今感じている冷えの症状を和らげる対策を考えていく必要があります。

特定の治療を目的としている西洋医学では、「冷え」という原因のハッキリしない不快症状を改善するのは不得意な分野かもしれません。

一方で、全身のバランスを整えることを目的としている中医学では、冷えがあらわれる体は、体のどこかでバランスが崩れている状態…と考えます。

冷えを改善するための漢方薬と生活養生(生活習慣の改善)で、冷えだけでなく、他の症状の改善も和らいでくることもあります。

冷えのタイプにも原因は様々。「エネルギー不足タイプ」「血液のめぐりが悪いタイプ」「水分代謝が悪いタイプ」「ストレスによる緊張タイプ」と大きく4つに分けることができます。

「エネルギー不足タイプ」は、生まれつき体力のない虚弱体質の人に多いタイプ。食事をしても食べ物のエネルギーを上手に取り込むことができず、体を温める力が慢性的に弱いので、体が冷えやすくなってしまいます。

「血液のめぐりが悪いタイプ」は、運動不足や栄養不足で血液や栄養の循環が上手くいかず、体を温め、各部位に潤いを与える力が弱くなります。

「水分代謝が悪いタイプ」は、汗をかきにくい、むくみやすいなど、水分の代謝が悪いもともとの体質に加え、冷たい水分のとり過ぎにより、余分な水分の停滞から体が冷えてきます。

「ストレスによる緊張タイプ」は、ストレスや緊張を強く感じると、体や心を健やかにし、活動的にさせるエネルギーの循環が滞りがちに…。この状態が続くと、血液や栄養の循環も悪くなるため、体が冷えてきます。

それぞれのタイプによって、使用する漢方薬も違います。ただ、これらのタイプは単独…というよりも複合的にあらわれることが多く、漢方薬を組み合わせて飲んでいただくことが多いです。