こんにちは。

アトピー性皮膚炎の人の皮膚の特徴として、ドライスキンがベースとなって、色々な皮膚症状を発症をしていることが多いようです。ドライスキン、表皮のバリア機能の低下することで刺激に反応しやすいことがあげられます。

特にアトピー性皮膚炎の場合、乾燥する冬場に悪化するというケースが多いようです。

アトピー性皮膚炎の人の皮膚表面の脂肪量を測ってみると、正常な人のものよりもはるかに少ないことも知られています。「皮膚表面の皮脂膜の不足」と「皮膚内の水分保持能力の低下」により、刺激物質が安易に体内に侵入し、過敏な体質と合わさって、アレルギー反応を引き起こしします。

アレルギー反応を引き起こすと掻いてしまう…そうすると表皮のバリア機能が低下する…。

したがって、アトピー性皮膚炎の人にとって、バリア機能の回復が最も重要なポイントと言えると思います。

アトピー性皮膚炎の皮膚の炎症を抑えることはそれほど難しいことではありません。皮膚の赤みの原因は「熱(ねつ)」…急性期は皮膚表面と体内の熱をまず取り除く漢方薬で対応していきます。ただ、この段階でも効果があらわれるのに個人差はありますが…。

問題となるのは炎症がある程度炎症が抑えられて、肌の症状が一時的に落ち着いた後のことです。

再発を抑えながら、ザラザラになってしまったドライスキンをスベスベな正常な肌に戻す…ということです。肌の弱い状態を改善しない限り、再発しないという保証にはなりません。

炎症が落ち着いたら…赤みやジュクジュクがとれたら終わりというわけではなく、急性湿疹症状が落ち着いてからの皮膚を改善する治療段階が最も重要…ということです。

アトピー性皮膚炎の人は皮脂膜の不足により、体を保護できないことが発症の大きな原因の1つです。漢方薬で体内にこもったわずかな熱を取りながら、肌のバリア機能を修復し、皮膚を潤すことで痒みを抑えます。皮膚の質を改善する段階です。

加えて中医スキンケアで外から人口的に皮脂膜をつくります。まずローションで炎症を取りながらしっかりと皮膚に水分を与え、クリームで上からカバーする…。外から体の壁を作り、皮膚表面を保護することは、有効な治療法です。