こんにちは。

虫刺されやかぶれなど皮膚が何らかの刺激を受けると、体に備わっている防御機能(免疫)が排除しようとはたらき、赤みや痒みなどの炎症が起こります。

赤みや痒み…というのは、「そこに火事がある…」ことを知らせてくれる警報装置のような存在です。原因があるために出ている反応…であるともいえます。

一過性のもので、湿疹や皮膚炎をしっかり鎮める…ということでは、ステロイド剤ほど効果のある薬はありません。掻くと皮膚のバリア機能が壊れ、炎症範囲が拡大する恐れがある場合にも、「痒い→掻き壊す→湿疹の悪化・拡大」の悪循環を断つためには必要だと思います。

ただ、原因を取り除くことが、繰り返さないためには必要であると考えます。

炎症性皮膚病のうち、急性湿疹型は、皮膚が炎症を起こし、局部に黄色いカサブタ、ジュクジュク、赤いブツブツが見られます。肘や膝の内側や、首がジュクジュクし皮膚が厚くなってきます。イライラ・不安・不眠などの症状が出ることも。

皮膚の赤みの原因は。急性期は皮膚表面と体内の熱をまず取り除いていきます。引っかくと汁が出る場合は湿(不要な水分)も溜まっています。

慢性湿疹型は、赤みのないゴワゴワ、カサカサ、フケのように皮がむけます。また、痒みが強く、掻き壊し、サメ肌のようになっていきます。睡眠が不安定、食欲がない、軟便傾向、やせタイプなど。

体内にこもったわずかなを取りながら、肌のバリア機能を修復し、皮膚を潤すことで痒みを抑えます。また、低下した内臓機能を回復させ、潤いを取り戻します。

またその中間、急性・慢性湿疹の混合型もあります。赤あるいは紫色でゴワゴワ、カサカサ、亀裂のある肌の状態。痒みが激しく、掻き毟ると出血することもあり、ほかには口渇、便秘、イライラ、不眠に加え、のぼせや寝汗などが出ることも…。

慢性炎症症状を抑えるため、体内にこもったを取り、皮膚に潤いを与えます。

急性炎症段階から、最終目標である美肌段階…まで、その原因にしっかり目を向ける必要があると思います。